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Hawaiian Monk Seal

2006年07月21日

 Hawaiian Monk Seal

オアフ島で8年ぶりの出産
(by Mahealani)

太平洋の真ん中にあるハワイ諸島には元来、固有の哺乳類は2種類しか存在していませんでした。そのうち一つはコウモリ、そしてもう一つがハワイモンクアザラシ(ハワイアンモンクシール)です。先日、そのモンクシールが8年ぶりにオアフ島で赤ちゃんを産みました。

ハワイアンモンクシールは現在1300頭余りしかおらず、絶滅危惧種に指定されています。その多くは北西ハワイ諸島に生息し、カウアイ島でもよく見られま すがオアフ島ではなかなか見る事が出来ません。モンクシールはそのほかにカリブカイモンクアザラシとチチュウカイモンクアザラシの2種類がいますが、カリ ブカイモンクアザラシは既に絶滅したと言われています。チチュウカイモンクアザラシも絶滅に瀕しています。

オアフ島で最後にハワイアンモンクシールの出産が確認されたのは1998年ですが、この時は双子の子アザラシが出産中に死んでしまいました。今回出産した 母アザラシは昨年カウアイ島で出産したという記録が残っています。生まれた子アザラシは現在も時折その姿が確認されているようです。

モンクシールの子育て期間は5-6週間で、この間母アザラシは摂食しません。今回の出産場所はアザラシの保護のため公表されていませんが、子育て期間中は ボランティアが親子を観察しています。子育て中の親子を邪魔しないように、周囲にはオレンジの柵が張られています。乳離れとともに子アザラシには研究者に よって標識が付けられます。

モンクシールの数が減少している原因はさまざまですが、充分な餌が摂れないことによって若いアザラシの生存率が低くなっていることや、オスのアザラシの集 団が雌や子アザラシを殺してしまうこと、漁業網などの海洋ゴミに絡まって死んでしまうことなどが挙げられます。

モンクシールの数を回復させるために、研究者達はアザラシの背中にビデオカメラを取り付けて捕食の様子を調べたり、乳離れしたばかりの子アザラシをサメの 多い地域から移動させたり、大量の海洋ゴミを北西ハワイ諸島から除去したりしています。しかし、研究者達のこういった努力にも関わらず、5年以内に 1000頭を切るのではないかと予想されています。

野生のハワイアンモンクシールを見ることはなかなか難しいですが、ワイキキ水族館では2頭の雄、マカとヌカを間近で見る事が出来ます。陸上の動物では犬に 最も近いとされるアザラシの顔は、よく見るととてもかわいいですよ。

研究者達の努力が実り、いつかハワイアンモンクシールが絶滅危惧種のリストから外れる日が来るまで、私達もそっと見守っていきましょう。

by Mahealani