旬のものをいただく味覚の秋
2007年10月31日
義経
パークショアホテル1階
2586 Kalakaua Avenue
Phone: 808-936-5616
今回のテーマは”ハワイで楽しむ日本の秋”です。四季の変化に富んだ日本から常夏のハワイへやって来る観光のお客様は、一概に’ハワイは1年中暖かくていいけど、季節の変化がないとつまらないでしょ?’とおっしゃいます。確かにもうすぐハロウィーンだというのに、最高気温が30度近くにまでなるこの陽気では、そう思われても仕方がありません。でも、だからこそより感覚が研ぎ澄まされて、日差しの柔らかさや空の雲の様子、肌に触れる風の微妙な違いにも敏感に気付くようになり、着実にハワイへも秋がやって来ていることが感じられるようになります。そして特にここオアフ島ではそれが一番顕著に実感できるような気がします。
さてそんなハワイでの秋のお楽しみといえば、やはり旬のものをいただく味覚の秋。この時期ハワイの日系スーパーには、栗や柿といった秋を代表する旬のものが並びますが、やはりその中でも一番目を引くのが立派な”松茸”です。今年は日本では天候の影響で収穫量が少ないと聞きましたが、そのせいでしょうか、日本産のものはまだ見かけません。と言ってもとても買える値段ではないのですが、、、私達が食べられるのは最近日本でも出回り始めた北米産のもの。香りは少し弱いかもしれませんが、あの独特の歯応えは十分楽しめます。ということで、普段はお手頃のランチ定食を食べに行くお店でちょっと奮発、松茸ご飯をいただいて来ました。
ワイキキの東の端、ホノルル動物園とカピオラニ公園の向かいに建つパークショアホテルは、昔からツアーでの宿泊客の多い老舗ホテルですが、その中にある日本料理の「義経」は観光客だけでなく、ワイキキで働く日本人のお腹も満たしてくれる心強い、そしてあたたかいレストランです。最近日本ではこのような食べ方は普段なかなかしなくなったと思いますが、ここでは定食を頼むとご飯がお櫃に入って来ます。こんなちょっとしたことがとても有難く、日本人で良かったなと思ってしまうのです。お刺身、天ぷら、丼物に鍋物と、何でも揃っているのも安心です。
今までは大きな炊飯器で炊いたご飯でしたが、今年の松茸ご飯は1人前ずつお釜で炊いたものがいただけると聞いて、楽しみが増しました。
お刺身、天ぷらはもちろんのこと、素麺豆腐やおひたしにお新香も付き、ちゃんと土瓶蒸までいただけるとは感激です。そして、出てきたお釜に火をつけて待つこと約15分、途中噴出す湯気にそそられて蓋を開けてしまいたい衝動に駆られましたが、ふっくらと炊きあがったご飯の上にたっぷりの松茸が載っている様子にしばし感動。お茶碗にたっぷり3膳分はあるでしょうか、早速よそって口に入れると、先ずはその香りに嗅覚が刺激され、そして次に食感を味わっていただけば、日本産でなくとも十分に松茸の醍醐味を味わうことが出来ます。”季節を愛でる”という日本人ならではの情緒観をハワイで楽しむのもオツなものです。
by Sylvie



