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毎年恒例のブックセール

2008年07月30日

is_f56_01.jpg ブックセール(古本市)

私が小学1・2年生を過ごした福岡では、椋鳩十氏が提案した(らしい?)”親子20分間読書”というプログラムがありました。小学校の図書館から好きな本を借りて1日20分でいいからそれを親子で読み、それぞれが簡単な感想文を紙片書いて紐で綴じていき、時々担任の先生にそれを読んでもらい経過を報告するというものです。読書そのものよりも、紙に穴を開けて紐で綴じるという行為や、厚紙で表裏の表紙を作ってそこにオリジナルのイラストを描くという、おまけの部分に楽しさを見出した私は、母と私のノートがどんどんたまっていくのが嬉しくて、次から次へと本を借り読破していきました。今思うと私が小さい頃からの両親の読み聞かせはもちろんのこと、学校でのこんな経験が読書好き・本の虫へと私を導いてくれたのだと感謝しています。言葉に対する興味や、翻訳を仕事にさせてもらっているという今があるのも、もとをただせば”本が好き”だからこそという気がします。

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と、前置きが大変長くなってしまいましたが、私と同じホノルルの”Book Worm”に大好評の毎年恒例、ブックセールに出かけてきたのでご報告します。”フレンス・オブ・ライブラリー”主催のこのイベントは、一言で言えば「古本市」なのですが、マッキンレー高校のカフェテリア(今年は外にもはみ出して児童書のコーナーと、LPレコード&CD専用のテントも設けられました)に所狭しと古本が並べられ、沢山の人で賑わいます。希少価値の高い、まさにアンティーク本と言われるタイプのものがケースに収められている以外は、段ボール箱に無造作に入っている中からお目当てのものを丹念に探していくという忍耐が必要となります。でもこれがまた楽しみでもあるのです。

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一般家庭から寄付されたものや、各図書館でいらなくなったものなど、とにかくあらゆるタイプの本があるので、的を絞っていかないと疲れてしまうかもしれませんが、何気なく見てみた違うジャンルの箱の中に”おやっ”というものを発見したりすることもあるので、とりあえずはすべての箱や棚をザーッと見てまわるのが私流です。日本語の本もあって、読み損ねていたベストセラー本を格安で手に入れることが出来たり、普段だったら手の出ないような難解な哲学書などもこんな機会だからこそと挑戦してみる気にもなります。

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一番人気は”クックブック”だそうで、特にハワイでは学校やグループ、非営利団体などが基金集めに出版する手作り感の高いオリジナル料理集がたくさん出ていて、収集家も多いと聞きました。パラパラめくってみるとなかなか面白く、ハワイらしいレシピがとてもほのぼのとしています。同様に人気が集まるのが建築関係の書籍で、私自身書店であまり見かけないなぁと思っていたので、こんなところで妙に納得してしまいました。弟が一級建築士なので時々チェックしているのですが、ハワイではあまり需要が無いというわけでもなさそうなのに不思議です。

夏休みの子供たちに人気だったのが、”ハリー・ポッター”。映画でしか知らないので原作本を読んでみようと意気込んで行きましたが、時既に遅し、シリーズ全編を揃えることが出来ず今回は断念しました。お母さんがこれから読んであげるのにと赤ちゃんを抱いて本を選んでいる姿も数多く見かけました。嬉しいですね。 さて、私の真のお目当ては”ハワイアナ”。特に初版本を探すのが最近のお気に入りで、毎年必ず素敵な出会いがあり、今年も収穫がたくさんありました。そして特に今回はずっと探していたハワイ語の辞書にやっとめぐり合えました。ハワイ通の方ならご存知の”プクイ&エルバート”著の有名な辞書ですが、現在のものには無い神様の名前一覧が付記された青い表紙の古い版があるのですが、なかなか見つけることが出来なかったのでとても嬉しかったです。

ハワイへ遊びに行くとついつい寝る間も惜しんでアクティヴィティやお買い物に時間を割いてしまいますが、たまには公園の椰子の木陰やホテルのラナイで束の間の読書時間を持つのもおすすめです。今まで見えなかった景色が見えてきたり、感じたことの無かった充実感を得られるかもしれません。

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by Sylvie