CD_In4 : Hoku|ホクのニュー・アルバム「Kuʻu Pua Sakura」

 

僕の周りには、この人のファンが多い
「Hōkū Zuttermeister|ホク・ズッターマイスター」が
9年振りにセカンド・アルバムをリリースした

 

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■時間がかかりました

2007年に「ʻĀina Kūpuna」で鮮烈デビューした
ホク・ズッターマイスター(ハワイイ語の表記から見るとホークー?)
このアルバムで2008年ナ・ホク・ハノハノ・アワードを6部門で受賞した

僕の周りにも彼のファンが多くいる
ハワイイでのライヴ活動は順調そうだし、名も売れているし
セカンド・アルバムが出るまでに9年もかかるとは予想外だった

フラに詳しい方は、ご存じだろうが
ズッターマイスター家はフラ・レジェンドの家系
ホクの曾祖母は「イリマ・フラ・ハレ」を開いた
”クム・フラ・カウイ・ズッターマイスター”
アメリカの人間国宝として表彰されている

彼女は、1909年にハワイイアンの両親の元に生まれ
伝統的なハワイイアンの環境で育ったそう
20代後半から、叔父の”サム・プア・ハアヘオ”から
古代チャント、フラの知識をたたき込まれたという

ハワイイの伝統を重んじる一家のOHANAらしく
ホクも正統派のミュージシャンだ

 

■OHANAのためのアルバム

ファースト・アルバムは、その曾祖母を讃えてつくられていて
一曲目の「Nani Na Pali Hauliuli O Na Ko’olau」
ジョニー・タウンゼントが作詞しアンティー・カウイに贈った歌
ハーラウのオープニングで使われていたという

この曲、「ハワイイ・アロハ」と同じメロディー
ジェームス・マックナハンが作曲した 賛美歌「I left it all with jesus」
ジョニー・タウンゼントが詞を付けた
「ハワイイ・アロハ」の兄弟曲といえる

そして、5曲目の「Nā Pua Lei `Ilima」アンティー・カウイの曲
この、美しい曲はフラ・ソングとしてあまりにも有名だ

 


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■9年振りの「Kuʻu Pua Sakura」

さて、9年振りのセカンド・アルバム「Kuʻu Pua Sakura」
家族のため、母のためにつくられたアルバムといえる

全体の印象としては、9年前と変わりなく、正統派だ
良い意味で変わっていない

一曲目の入りも、スティール・ギターが全面にフィーチャーされ
ファースト・アルバムを踏襲したかのようである

声は少し、太くなって、大人の魅力が感じられる
ファルセットも美しいが、落ち着いた地声にホッとした気持ちになれる

今回は、11曲中6曲がフランク・ヒューイットのつくったもの
二人は、親戚関係のようだ

チャド・タカツギの曲に、自ら始めて作った曲も入っている

 

■初のオリジナル曲は母へ

初めてのオリジナル曲が、アルバムタイトルの曲「Kuʻu Pua Sakura」
日系の母親”スーザン・ミサエ・ズッターマイスター”に捧げている

さくらの美しさを母にたとえ、感謝している
美しいメロディーで心に届く
琴の音がフィーチャーされていて、日本情緒も感じさせる
「さくら」と日本語で歌っているのも面白い

個人的には
M2.軽快なリズムと
“Ka Manokalanipōのフレーズが耳に残り口ずさんでしまう
「Lei Ana Kauai」

M9.チャド・タカツギの曲「Pana」

M11.タイトル曲「Ku’u Pua Sakura」も琴のアレンジにやり過ぎ感はあるが
繰り返し聞きたくなる

この、3曲が気に入った

 

■変わらないことが美しいこと

全体としては、一見地味なトラディショナル・アルバムだが
聴けば聴くほど、味が出てくる”スルメ”アルバム

ジャケットも豪華でブックレットも内容豊富
ここも、前作を踏襲しているところが面白い
変わらないことに、意味があるのだろう
そのあたりは、曾祖母達から伝えられた家訓かも知れない

ブックレットの表紙手前とKu’u Pua Sakuraのページで
フラを踊っているショ−トカットの女性が
母のスーザンさんのようだ

来年のナ・ホク・ハノハノ・アワードの
話題になるだろうアルバムが早くも登場した!

 

 


     

 


収録曲
1. Pua Laniuma
2. Lei Ana Kauai
3. Wailau
4. Kaulana Ni’ihau
5. Ohelo Beauty
6. Kaha Ka Manu
7. Pua Tulipa
8. Mahalo Ia Oe, E Maui
9. Pana
10. Pua Kiele
11. Ku’u Pua Sakura