Kaimanahilaのたわごと…その171
2009年06月17日
「1Q84」が大ベストセラーになっています。
何と上下巻合わせて127万部を突破し、200万部を目指す勢い。
本が売れない時代、ましてや文芸書で1巻1800円の本が売れているのですからすごいことです。
私も発売後すぐに購入し読みました。
1Q84は”イチキューハチヨン”と読みます。
1984年を表していますが、この年に何がおこったかというと、グリコ・森永事件が起こり、
ロサンジェルス・オリンピックが開催され、禁煙パイポが流行りました。
チェッカーズ、中森明菜、プリンス、マドンナなどの曲がヒットした年でした。
そして、ヨーガ道場「オウムの会」を麻原彰晃が始めた年でもあります。
この本の題名はここから来ているのでしょう。
「オウムの会」は、その後日本を騒がせたカルト教団「オウム真理教」の前身です。
村上春樹氏は 「アンダーグラウンド」「約束された場所で―underground 2」と2冊、
「オウム真理教」に関する本を書いています。
この2冊については個人的に村上春樹が何故と思っていましたが、
この作品に繋がっていたのですね。
村上氏は読売新聞のインタビューに答えて「オウム裁判の傍聴に10年以上通い、死刑囚になった元信者の心境を想像し続けた。それが作品の出発点になった」と語っています。
物語については、様々な方が書いていますし、これから読むよという方もいると思いますので
詳しくは書きませんが、純愛小説であり、パラレルワールドを描いたSFであり、ミステリーでもあり、宗教感に関する話でもあり、親子の関係性に触れた話でもあります。
シンプルで面白いのですが、何が書かれているのかは読み方や、年代などで大きく感じ方が
違う奥の深い話になっています。。
一つの小説の中で別の小説が語られる村上春樹さん得意のスタイルは健在です。
そしてキーになる音楽が今回も出て来ます。文体も村上ワールド全開です。
是非、読むことをお奨めします。私にとっては村上春樹は素晴らしい作家です。
恋愛について、人が生きる意味について、人は何にすがって生きていくのか、親子の関係とは
などなど考えさせられる小説です。
それにしても、彼の書く小説の主人公は、普通の男なのにいつも女の子にもてます、
私の曖昧な記憶ですが必ず、物語の中で2人以上の女の子とSEXをしていて、
女の人に不自由していません。これはいったい何を表しているのか・・・・
村上氏がそんな人だったのか・・・あこがれなのか・・・・・・まーそれは置いておいて。。。
この本の中で印象的だったフレーズがありました。
何回も主人公に言わせている
「説明されないとわからないのであれば、説明されてもわからないのだ」
と言う言葉です。このフレーズに何かがあるような気がしてならないのですが・・・
そして、「この世には絶対的な善もなければ、絶対的な悪もない」この言葉はどう捉えれば
良いのでしょうか。ここに、この作品が落ち着くのではと考えるのは安直でしょうか??
物語は1巻が4月から6月、2巻が7月から9月までの出来事で半年の出来事。
終わり方からも、1Q84の後半の物語があるのではないかと勝手に思っていますが・・・
どうでしょうかね。
電車の中でも、厚い本を広げている方を見かけます。
100万部を超えると目にするようになりますね。
1984年・・・私は何をしていたのか思い返しています。
7月10日にライブを行います。詳しくは→http://8011web.com/special/2009/04/post_9.php
8月22、23日はTAKAウクレレワークショップも開催です。
もう一つ、オリジナルレシピに”豆腐のサラダ”をアップしました。おいしいですよ!




