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対談
PLUMERIA UNIVERSITY

ハワイ植物ブーム到来?

■8011:2005年はプルメリアだけでなく、ハワイなどの南の島の花が流行しましたよね?

8011web Photo01■佐野:そうですね。実は突然ではなく、じわじわときていた感がありました。
うまい具合にハワイブームと自分達の生活環境が何となく一緒になって来てたのかな。

■武川:たぶんね、10年前はね、ハイビスカスだったんですよ。サーフトランクスなんかはハイビスカス柄だったじゃないですか。で、何度かハワイに行きはじめると、違うぞと感じるんですよね。

■8011:確かにサーフトランクスやTシャツなどプルメリア柄が増えてきてますよねハワイでもプルメリアが再認識されているのでしょうか?

■佐野:メインランド(アメリカ本土)で流行っているからと言うのがあるんですよ。
最近では、プルメリアの苗木がメインランドで人気が高いから、プルメリアをモチーフにすると売れるみたいですね。

■田中:ハワイの農家の方に聞いたのですが、通販でもすごく売れてるって言ってました。
■武川:ロサンゼルスなんかでもイメージはプルメリアですね。
プルメリアがモチーフのものが増えてます。例えば今年はじめぐらいまで、ロキシーもみんなプルメリアでしたね。プルメリアのモチーフっていうのが新しかったっていうのもあるんだろうと思いますけれど。

■8011:こんなに流行るとは思っていなかったですか?流行った理由は、インターネットなんですか?

■武川:いや、絶対フラだと思いますけれど。フラをみんなやり始めて、ハワイの大会を見に行くとみんなイエロープルメリアのレイをして踊っているわけじゃないですか。あの花は何だって話ですよね。あ、それ空港に売ってた。あ、それワイキキのレイスタンドで売ってたと。よく見たら、そのホテルの横の立ち木が実はプルメリアの花などと言うこともあるわけで、もしかしたら空港のお土産屋で売ってる苗木が日本でも育つんじゃないかなって気が付き始めたのが、フラをはじめた人だと思うんです。いきなりプルメリアから入ったって人は少ないんですよね。プルメリアについての問い合わせが増えたのは、4年ぐらい前からですね。皆さんが育て始めたのもその頃じゃないかな。

■8011:でもプルメリアだけは、日本の風土に合って、すぐに誰でもが花が見られるというふうにはならないですよね。一番育てやすい品種ってあるのですか?

■田中:ありますね。ネイティブイエローっていう。セラダインとかはわりと日本でも育てやすい品種ですね。

■佐野:黄色とか白は育ちやすいですが、ピンク、レインボー、赤などはそれなりに難しいですね。

■8011:ホームページを覗くと、日本でやってる方で日記書いたりしてるじゃないですか。結構それを見てるとプルメリア道みないなね(笑) 非常に日本的なと言うか、咲くか咲かないかみたいな、そういう切羽詰ったみたいなところを、割とこう、楽しんでいるような気がするんですが。

■武川:やっぱり楽しみなんじゃないですか。お花もただ咲いているのを見るだけよりは、自分で育てて咲かすっていうのはおもしろいはずだし。人間の性っていうか、やっぱり探求したくなるんですよ。日本人は咲かせるのが一番うれしいんじゃないかと思いますけれどね。
僕の知り合いに聞くと、フラの練習の時に咲いた花を耳につけて行くと、ヒーローらしいですよ。「咲いたの○○ちゃん」ってみんな並んで。そのぐらいの勢いらしいですよ。もうレイなんかして行ったら大変な事になるらしくて。イミテーションを耳につける方はたくさんいるらしいんですけれども、本物の花をさして踊ったほうが気持ちいいんだろうし。まあそれをつけて渋谷をあるいたらどうかわからないですけどね(笑)。

8011web Photo02■8011:KOKO CRATER BOTANICAL GARDENに行くと、日本で一個咲いたとかつぼみがついたと言う話がと馬鹿らしくなるくらいプルメリアで一杯ですよね。たくさん地面に花が落ちている。

■武川:落ちているのは取っていいんですよ。咲いているのは取っちゃうと警備員に怒られますけれどね。前は誰もいなかったんですが。

■8011:あそこはプルメリア育ててたら行かなきゃいけないですよね。
聖地だから(笑)巡礼しなきゃいけない(笑)。

■武川:たくさんの種類を覚えられるし、たくさんの花を見られるので。普通見られないじゃないですか、写真でただ見てもなかなか覚えられないです。
8011web Photo 03 プルメリアはちょっとおしゃれな感じがしますよね。ハワイ好きな人って、ハワイをいつも感じていたいから、ハワイの植物を育てたいってなる。植物育てるということは精神を安定させるからすごくいいと思うし、特にプルメリアに関わってくると、ある程度面倒をかけてあげない限り咲いてくれないから、それはすごい魅力になると思うんですよね。育て始めると今度は、ハワイももっと楽しくなりますからね。

■田中:見るところがたぶんちょっと変わってくるんですよね。例えば買い物しかしたことなかった人が、ボタニカルガーデンや植物園に行くようになったり。

■武川:その話を延々とフラ雑誌の編集部の方と話をしていたら、担当者の方がはまってしまって。プルメリアフラワーマップを作ってましたから。いや、これはすごいなと思いましよ。

■8011:育て始めると気になりますよね。今まで何度のハワイへ行ってても、「なんか花が咲いてるな」ぐらいだったのが、あ、ここにもある、あそこにもあるって気になってしまいますね。ハワイの見方が変わりましたよ。

■武川:そうでしょう。それで品種を調べていくとおもしろいんですよ。例えばカウカワイルダーってお花、すごく綺麗なピンク系でオレンジ色に発色するんですけど、佐野さんとお話してね、きっとこれ、カウカとワイルダーどおりの交差点にあるんだ(笑)、絶対あるよ。なんかばかばかしいんですけれど、そういう楽しみ方もある。

■田中:例えば、モルガンっていう名前のプルメリアはいっぱい種類があるんですよ、モルガンファミリーって呼んでて。名前のごとく、サリーモルガンっていったらその奥さんだったり、何とかモルガンって孫の名前をつけたり。そのプルメリアを作った人がファミリーの名前をつけていて、モルガンっていう名前のプルメリアがいっぱいあったりするんです。

根を育てることが大事です

■8011:8011のスタッフの中には葉っぱしか育ててない人が何人もいましたね(笑)。

8011web Photo 04■武川:いやいやそれでいいんですよ。実は葉っぱを育てるということは根を育ててる。

■8011:私の場合は5鉢育てて花は2鉢からしか見てないんです。でもなぜか、春から秋までずっと楽しめますよね(笑)

■武川:咲くと本当に気持ちいいじゃないですか。
■8011:1鉢だけ育ててるって人は少ないんじゃないですか。
■田中:1年目は1鉢なんだけれど、次の年からだんだん・・・(笑)
■武川:もう、これもあれもって。(笑)
■田中:2年目ぐらいになると、だんだん大きくなってきちゃって。

■武川:大きくなって部屋に入れられなくなっちゃうのね、だんだん。そしたらその先を切ってあげて、ちょっと乾かしてお友達にプレゼントすると、いいプレゼントになりますよね。プルメリアって知らない方はワサビもらったのかって思っちゃうかもしれないけど(笑)。

■8011:プルメリアは、つぼみが付いてから咲くまでに結構時間がかかるっていうのが楽しいですよね。楽しいし、どきどきします。触って落ちちゃったらどうしようって思いながら。つぼみから花まで1週間ぐらいかかるじゃないですか。

■田中:そこがやっぱり楽しいですかね。
■武川:陽も当ててあげないといけないしね。太陽光は大切なんだなってもう一度思い返しますね、プルメリアを育ててると。

8011web Photo 05■8011:これからの季節、冬、葉が落ちてきたらどうすればいいんですか。

■武川:そこがね、一番重要なんですよ。方法は3つあります。1つ目の方法としては、ハワイと同じ環境にすれば冬もずっと成長し続けると。基準は20度。15度以下にすると完全にプルメリアは冬眠してしまうので、ガラスハウス、あるいはビニールハウスの中に20度の環境を作ってあげて育てるっていう方法が1つ。2つ目というのは生かさず殺さずっていうやりかたなんですけれど、お部屋に入れることによってお部屋の環境っていうのはだいたい人がいるとストーブ焚いたり、陽の良く当たるリビングルームなんかになるとだいたい15度以上保てるんで、ちょこっと葉が落ちて、それで成長はしないんだけれど、そのまま現状維持みたいな感じで。

■田中:それで多少水をあげて。
■8011:多少っていうのが難しいんですけれど。
■田中:1ヶ月に1回、コップ1杯ぐらいをイメージとして、真冬の1月2月は、部屋によっても違うと思いますけれど。

■武川:最後のもう1つは、完全に冬眠させてしまう。プルメリアはネバーダイフラワーといって、なかなか死なないんですよ。ただ、ハワイの文献を読むと0度以下にはするなと。

■田中:要するに、フリージングポイントっていって、根が霜を張ったり、凍っちゃうと一気に死んでしまうので、0度以上を保てば仮死状態として死ぬことはない。

■武川:生きていられるわけですよ。苗木が売っている状態と同じ眠った状態になりますから、その場合は葉を全部落として、要するに15度以下になるということですよね、だいたい10度くらいだと、葉が全部落ちます。そうするとプルメリアが葉を出そうとする芽の部分を、何かこうベタベタした粘液で固めて眠りに入るんですよ。

8011web Photo 06■田中:良く見ると、葉っぱが出てくるところの上がベッコウ飴をかぶせたみたいな殻をかぶるんです。完全に寝ている状態です。

■武川:その場合はお水はあげる必要はないです。

■田中:お水はあげないで、0度以上のところだったらなんとか越すけれど、ある程度大きくなった鉢におすすめしています。1年目くらいですと、たぶん耐えられない。春、起きてこれずに死んでしまうパターンもある。

■武川:実はですね、仮死状態ですから、せっかく秋まで生えてた根を一回殺しちゃうんです。死んでるんです。

■田中:でも、太い根はよく皮を剥いてみると、まわりは枯れてるんですけれど、中に細く白い根がいたりするんで、それがまた動き出すのね。

■武川:ある程度根付いたものに関しては、そのまま太い根は生きてて毛根はすべて死んでます。ただ1年目の苗木を今年植えた人は、完全に冬眠させない方が良いです。
完全に冬眠させないで、おうちの中で2番目の方法、2番目の方法っていうのは要するに生かさず殺さずみたいな方法がよいと思います。

■田中:1ヶ月に真冬でもチョロっと表面を濡らす程度の水をたまにやって、なんとか3月4月まで生かさず殺さず。

■8011:例えば葉っぱが全部落ちちゃうっていうのは、もう冬眠しちゃったっていうことなんですか?その場合水は?

■田中:冬眠しているんですけれど、置く場所が太陽にあたるじゃないですか。そうすると水分が蒸発するんですよその状態の時はちょっとだけお水があっても大丈夫。ほんとにちょっと。

8011web Photo 07■武川:ハワイから買ってきた苗木はほとんど今のシーズンは葉を落とし始めます。落ちたからって枯れるわけじゃないから、心配しないほうがいいですね。そのまま葉を落とした状態で、茎に自分の水を蓄えながら春まで過ごしますから、先ほど言った、「生かさず殺さず」の方法で生かしておいたほうが、今年植えた苗には良いです。一番いい方法はやはりホットハウスを作って、ずっと生育をさせる状態、20度以上を保つこと。3,000円位のビニールハウスを購入してパネルヒーターなどを入れて、そうすれば温度調節もできるんです。そこに入れておくと冬でもお花咲きますよね。特に秋に花芽が付いた苗木はできればこういったホットハウスを使用してたほうがいいかなとは思います。

■8011:ホットハウスに入れてるときは、夏のように水をあげて良いんですか?

■武川:乾いたらチョロっとお水をあげる。夏みたいにがんがんあげちゃ駄目ですよ。なぜかって言うと、鉢に残ったお水を吸いきれないんですよ。その水が早朝寒くなるとすごく冷たいお水になってしまう。ホットハウスの外のものはあるいは凍ってしまうかもしれません。凍ってしまったら先ほど言ったようにフリージングしたものは全部死んでしまいますので。ですからできればお水を残さない程度チョロっとあげるという程度。ホットハウスの中では成長する温度になっているので、水は吸います。だけれども、夏のようにあげる必要はまったくありません。
プルメリアには葉を落とす品種とまったく落とさない品種とがあります。ハワイから買ってきた苗木、あるいは沖縄から買ってきた苗木は、ほとんど葉を落とすタイプなんで、葉を落とすと思っていただいたほうが良いかもしれないです。

■武川:お仕事が忙しい方なんか、ちょっと最近お水あげてないからとか言って夜あげちゃう人がいるんですけれども、冬場は夜は絶対に駄目です。絶対あげちゃ駄目なのだけ守ってもらえれば枯れることはないですから。

■田中:多少縦に乾燥するとシワがが入るんだけれども、冬は多少なっても大丈夫なんで。そのまま。あげすぎるよりはあげない方が。とにかくあげない方がいいですね。迷った場合はあげないって感じで(笑)

■佐野:寒にさあてると、凍傷っていってほんとに溶けますからね。
■武川:植物がね、溶けるんですよ。

■佐野:ほんとうに凍傷になります。家の中に置いといて水あげちゃうと。特にプルメリアなんていうのは肉質で中に水をそうとう溜めちゃうんで、そこが人間の体感温度よりもはるかに低いんで。

■8011:今年の冬は悩む人がいっぱいいるんでしょうね。
■武川:いやあ、そうですね。悲しいかな日本は寒いのでどうしてもね。
■田中:水をとにかくあげないで、放って置くほうが一番良いかもしれない。
■佐野:自分たちが生活している部屋においておけばまず大丈夫。外に出さなければ。
■8011:自分たちが寒くないようなところに置いてやれば、がんばってくれますかね?

■武川:育て方が3つあったじゃないですか、1つ目、2つ目までは陽に当てた方がいいんですよ。3つ目のやつは別に陽に当てなくても。・・・・・    次ページへつづく

■冬対策に向けて大切なポイント!
「ハワイと同じような環境作り」プルメリアは15度以上を保っていないと冬眠してしまうので、ガラスハウス、あるいはビニールハウスの中で20度の環境を作ってあげると、冬でも成長を続けます。水は土が乾いていたら少しだけあげてください。ただし、夏の用に水をあげてしまうと、いくらホットハウスの中でも冬はお水が冷たくなります。注意してください。
「生かさず殺さず」冬の部屋は人が生活していると、暖房を付けたり陽が良くが当たると15度以上が保てるので、プルメリアを部屋に入れてあげましょう。葉が少し落ちたりしますが、現状維持で冬を越すことができます。水やりのタイミングは1ヶ月に1回コップ1杯を目安としてください。
「冬眠させてしまう」プルメリアはネバーダイフラワーと言って中々、死んでしまうことはありません。ただ、0度以下になってしまうと霜がはって根が凍ってしまうと、死んでしまいます。15度以下になると葉は全て落としてしまいますが仮死状態になり、完全に冬眠に入ります。水はやらなくて大丈夫です。


どのパターンでも共通して言える事ですが、冬場は絶対に水やりを夜しないでください。これを守っていれば冬越えができるでしょう。自分が好きな方法を選んで試してみてください。年が明け、暖かくなった頃に外へ出してあげるとちゃんと葉っぱが成長していきます。一緒に冬越えをした苗木なら咲いた花もとても可愛らしく見えると思います。

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