

−成功するかしないかは、苗木を選ぶところから始まっている−
■MATT:シンガポールで一番いい苗木だったんですよ。花をものすごくつけるからもっとつけさせようと思って、台風で弱っているところに肥料をやったんです。要は体が病気なのにいきなりてんぷらは食えないじゃないですか。あれと同じ状況だったんでしょうね。根を腐らせてしまって。
言い訳せずに“研究だから”と掘り起こして根を見て、レポートに残してありますので、必要な人は見ていただければ。
みんなが苦労した部分や枯らしてしまった経験なども徐々に公表していきたいと思っています。
去年、一昨年のハワイは雨が多くて、輸入される苗木の多くが病気にかかっていました。売っている苗木もコンディションの良くないものが多かったようです。たぶん去年、一昨年にABCや空港で買われた方は、皆さん苦労しているのではないかと思います。

■原田:去年も一昨年もハワイに行って、毎回買ってきては毎回失敗するので、何が悪いのか知りたいと思って懲りずに買って来るんですよ。前回失敗したのは、さっきくまやのゆみこさんがおっしゃったのと全く同じで、ビニールに入った状態のものでした。
■くまやのゆみこ:そう。濡れ濡れ状態になっているんでしょ?
■マレカ:ビニールは蒸れてよくないですよね。
■原田:ビニール入りをそのまま置いておいてやっぱり失敗して…。「これは研究したぞ」と思って、翌年は同じお店だけで買わずに、あちこちで分散させて買って来ました。
そして、色別に名前をつけて大きいワイングラスにブリッジして、上下に空気が通るようにして部屋に置いておきました。そうしたら、柔らかくなってしまって。
■マレカ:お土産屋さんのものは20センチ位のグリーンの部分だけじゃないですか。本当は、挿し木は白い部分を切らなくちゃいけないんですよ。あれはちょっと若過ぎます。
1年経ったグレーの部分を切ってもらいたいんです。
■MATT:生産側からすると、出たらもうポンポン切りたいの。「1個3ドル、1個3ドル」って考えながら取っているんだから。
■原田:真緑のところは新鮮な感じがするんですけれど…。
■シンディー:胡瓜の部分はダメなんですか?
■マレカ:挿し木には向かないですね。もうちょっと堅く白っぽくなってないと。
■MATT:太くて堅くて見るからに健康そうになものがやっぱりいいですね。
お土産屋のものより、ノースショアに行く手前のドールのファクトリーがおすすめです。
あそこで手に入れられるプルメリアはJim Littleさんが監修しているので、非常に珍しい品種も一般の人が買えるんです。値段が15ドル位で高いんですけど、健康なものが置いてあります。
それでもやっぱり腐っているものがあるから、気をつけないといけないんですけど。
■原田:日本はハワイとは気候が違うじゃないですか。
他の植物でも湿気がある環境に耐えられるものとそうじゃないものがありますし、住んでいるエリアによっても違うと思います。
うちは冬玄関にケーキを置いていても腐らないんですよ。ものすごく寒いんです。
だからさっきお話があったように、お金をかけて1日中暖房を効かせるしかないなと思いました。
それに自宅に温室を作ろうと思っても、東京都内の住宅事情はスペースが限られているので、ベランダに置いてしまうと洗濯物が干せないと家族からブーイングが出てしまいます。
そういう環境の中で育てていくには、どういうことに注意したらいいのかという情報を得る場が今まではなかったんですよ。
なので、ユニバーシティで少しずつ知識を身につけられたらいいと思っています。
私は、今はプルメリアを育てていませんが、温かい家に住むことができたら「家中をジャングルにしてやれ!」と思っています。

■Hinahina:やっぱり生育環境は重要ですか?
■シンディー:マレカさんみたいに割り切って、冬は冬眠させればいいのでは。
■マレカ:私は完全に休眠派ですね。
■シンディー:霜さえ当たらなければ家の中で死なないと思いますので。
■やまちゃん:僕も休眠派。ただし花芽がついた冬だけは違います。
■原田:失敗した時にさっきお話があったように、全部掘り起こしてみるなどして、どんな状態になっているかを必ず見るべきですね。
■MATT:なぜ枯れたかというのをレポートしておかないと、同じ轍を踏むことになってしまいます。プルメリアを日本で育て始めた当時は冬も温度を20度に保つために、ビニールハウスの中に温風ヒーターを入れていました。赤坂の事務所だったんですが、ものすごくお金がかかって、管理人さんに「漏電しているんじゃないですか?」と確認されるほど高額の電気代の請求が来ました。
でも今は、無理をするのはどうかなと思います。自分の生活スタイルに合った形でやればいいと思います。
■マレカ:カリフォルニアで今流行っているのは陽光ランプです。光が植物を生育させるのにとてもいいんです。
■シンディー:生育灯?
■マレカ:生育灯ではなく、蛍光灯のようなものだそうです。
■MATT:紫外線がちゃんと出ているものなら問題ありませんね。
■Hinahina:私は花芽がついている時は熱帯魚用のランプを当てました。
■くまやのゆみこ:熱帯魚用のランプいいのよね。
■Hinahina:曇りの日は特に。
■マレカ:そうそう曇りの日は。光が重要ですから。
■MATT:最初は温度だけだと思っていましたが、光も重要で、しかも上から当たっていないとダメみたいですね。ランプをつけるというような自分でも簡単にできることからやり始めて、少しずつ充実させていけばいいのかなと思っています。

−次回に続く。
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