NEW!!コンテンツ"Short Story001"
2007年06月04日
"Sweet Memories"
今月から始まる、新しいコンテンツです。その名は"Short Story"
ある飲み会で、泣かせる文章を書けるオヤジはどちらかで言い争った”MATT”氏と”SHU”氏。
それでは、8011webで決着を付けたらどうかと、我々は提案。
毎月、テーマを決めてのショートストーリー+PHOTO対決となりました。
最初のテーマは"Sweet Memories"楽しんでください。
今回は番外編として、もう一人”海流(カイル)”氏(Kaimanahilaの友人)が特別参加。
3つの、ストーリーとなりました。
(近いうちに、コメントを書いていただける様にとも思っています)
Sweet Memories by Matt
君がいた夏 01
Aloha!Summer
人生には、一度きりの素晴らしい夏がある。
honolulu空港の午前中は忙しい。
彼女が乗るCA018は、8:36着だ。
20分も前に来たが、ぼろトラックを止める所が見つからない!
訪れる彼女と逢うのは、1年ぶりだ。
別れたはずのステディーな彼女と
一夏だけの約束で
私のアパートで一緒に生活する。
なぜ、別れた女性とひと夏暮らすのか?
自分でも分かりません。
あんなに彼女の気持ちを傷つけてしまったのに
自分のわがままをぶつけてしまった私を
許してくれると言ってくれた。
気がつくと涙がほほをつたって首筋が濡れていた。
そんな優しい心に触れたことはなかったから。
迎えに行くクルマくらい見栄を這って
レンタカーを借りようとしたが
電話番号がないので断られた。
いつもの薄汚れた赤のダッジトラックで
アライバルライン(到着ゲイトの前の道)を
何度もまわり到着を待った。
壊れて動かなくなったマドに腕を出すと
優しい南の島特有の乾いた風が
体を包んでくれる。
そうだ、レイを買わなきゃ
レイをプレゼントしてキスをしなくちゃ。
自分の本当の心を伝えなくては。
年齢を積み重ねていくと、過去に旅する時間が増えていく。
未来への希望より、想い出の数が多いような年齢になればなおさらだ。
でも・・・
僕の「甘い記憶フォルダー」は壊れているか、ゴミ箱に捨てられたらしい。
甘くない想い出・・・・・
つきあい始めて一月が過ぎた頃、
「前の男とちゃんと別れてくるから、待っていて」
彼女はまっすぐに僕を見つめ言った。
優しそうな雰囲気に似合わない、その強い目が好きだった。
振り返ることなく、きれいな紺色のコートを羽織った彼女は
タクシーを止め乗り込んでいった。
一人、残された僕は部屋でコーヒーを飲んだ。
白い大きなマグカップに、お気に入りのピーベリーのコナコーヒーを
ドリップで入れた。アルコールを飲もうとは思わなかった。
何度も繰り返し、イーグルスの「Desperado」を聞いた。
ドン・ヘンリーの声が部屋を満たした。
夜が更けても「Desperado」しか、部屋には聞こえなかった。
白いマグカップに新しいコーヒーを入れ毛布を持ち、屋上に上がった。
なぜ?寒い屋上に行ったのか思い出せない。
東京らしい星空の寒い夜だった。
その日は遅くまで東京タワーの灯りが付いていた。
東京タワーの明かりが消え、冬の遅い太陽が顔を出しても、
何も起こらなかった。
部屋に戻って、コーヒーを入れた。
ドン・ヘンリーは歌い続けていた。
「ならず者」へのあこがれは今も消えない。
友人の海流(カイル)君が、この企画を聞きつけてどうしても参加したいとメールを送ってきました。番外編でご紹介。(本人曰く、不定期参加だそうです)
Sweet Memories by 海流
彼女とジーンズを買いに行った。
二人ともジーンズ好き。
丸の内のセレクトショップで選びに選んで試着した
27インチだと言い張る彼女はなかなかフィッティングルームから出てこない。
「どうした?」声をかけても返事はない。
しばらくすると、ジーンズを抱えて彼女は出てきた。
「このサイズ変だわ」
「もうワンサイズ上をはいてみたら」と私
「私は27インチなの、家のメジャーで測っても27インチ」
彼女は怒っていった。
なぜか可愛らしかった。
そのメジャーが私たちの「甘いめもり」




