少しでもハワイアンミュージック、フラに興味を持った方なら誰でもが名前を聞いたことがあると思います。私は「ロバート・カジメロってどんなミュージシャ ン」と聞かれると「日本で言うと北島三郎のような人」と答えています。とても、長いインタビューになりました。文化、音楽、フラ、食べ物屋さんについてま で様々なお話をしてくれました。WEBに載せるのには長すぎるという、スタッフの意見もありましたが、短くすることはしませんでした。なぜなら、一つ一つ の言葉の中に、非常に大切なことが含まれていて、様々なハワイに興味のある方々に是非お伝えしたい話ばかりだったからです。そのため、2回に分けてお届け します。ご理解下さい。(2回目は10月6日更新予定)
(1回目は主に音楽のこと、2回目はフラのことなどを中心にお聞きしています。)
今回は8011web.comの趣旨に賛同していただき、忙しいスケジュールの中インタビューさせていただくことができました。感謝しています。
*このインタビューのためにご協力いただいた、フラ・ハラウ・カフラ・オ・ハワイ窪川京子先生、コハラカンパニーのヒデ・カラニモク氏、にこの場を借りて お礼申し上げます 。
「歌を始めたのは両親の影響」
─数え切れないぐらい日本に来ていらっしゃると思いますが、あなたにとって日本とはどんなところですか?
■Robert:幸 運にも長年にわたり何度も日本に来る機会に恵まれたことをうれしく思います。来日するたびに常に新たな発見があります。最も重要だと思うことは、日本人 は、尊敬の念をもって西洋、東洋を問わず様々な国、人々、その文化を受け入れている点です。それだけではなく、自国の伝統的な文化も絶やすことなく維持し ているということがすばらしいと思います。この自分たちの伝統的な文化を維持することについて、ハワイイの人も一生懸命努力をしているとは思うけれども、 日本人のように他の文化を受け入れつつ、自分たちの文化の伝承をしていってほしいと考えています。
─日本の文化とハワイの文化について、共通している部分は感じますか?
■Robert:もちろん、違った文化間にもそれぞれ共通する点はあるとは思いますが、例えば日本の文化とハワイの文化との共通点としては、
1. 一生懸命文化の伝承に従事する姿勢、
2. 興味深いものを探す探究心、
3. 何かを人と共有すること(人と上手くやっていこうという姿勢)だと考えています。
─ロバートさんの昔の話をお聞きしたいのですが、歌、フラをはじめたのはいつ頃できっかけはどんなことですか?
■Robert:歌 を始めたきっかけは、両親にあります。両親ともハワイアンミュージシャンだったからです。ですから、子供たちなど家族全体が歌を歌ったり、フラを踊ったり といった人前で何かをするといったことが自然に生活のなかにあったのです。ローランド(弟)と音楽を始めたころは、もちろん小さいころからハワイアン ミュージックに慣れ親しんでいたものの、ロックン・ロールに夢中になっていました。だんだん年をとるに従って、ハワイアンミュージックに傾倒していったわ けです。ダンスについては、ハワイアンミュージックとフラは、右手と左手のようなもので、必ずセットで関わるものでした。私が高校生のころ、女性のフラの 先生(クムフラ、アンティ・マイキ)に出会いました。そのとき、フラを習うなら、彼女からフラを習おうと決めたのです。
─今でもロックなどは聞いてらっしゃいますか?
■Robert:最 近のモノはもう聞きませんが、古いロックンロール(自分が昔聞いていたロック)は聴きますね。例えば、クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤング、ジャニ ス・ジャプリン、ジェファーソン・エアプレイン、なんかを聞きます。良いことは、またそのような昔のロックが今また若い世代の間でリバイバルとして聴かれ るようになって、若い世代が「この曲、すごいイイ」なんてことを聞くと、「あ〜、この曲は若いころ(その若者たちくらいの年齢のころ)聴いてたな〜」と思 うことです。今のロックは残念ながら聴かないけれど、今は、ニューエイジやネイチャーといったジャンルの音楽を聴きます。
─昔聞いていたロックがあなたのハワイアンミュージックに影響したということはありますか?
■Robert:え え、大きな影響はあったと思いますよ。特に、ローランドが影響を受けたと思います。というのも、ローランドはギターを弾くので。ロックの影響をハワイアン ミュージックに反映させたのです。ローランドがコンテンポラリーハワイアンミュージックを、私がトラディショナルハワイアンミュージックを得意としている わけです。
「ザ ブラザーズ・カジメロとしての自分が一番にある」
─ところで、ミュージシャンとクムとの区別をご自身ではどのようにしていらっしゃいますか?
■Robert:区別するように意識はしています。ほとんどのハワイイの人々(少なくとも私のことを知っている人たちは)は、自分のことをミュージシャンとして認識していると思います。
それについてはそれでいいと思っています。なぜなら長い間ミュージシャンとしてやってきたわけですから。自分が長い間やってきたことをハッピーに思ってい るし、感謝しているから。
─ザ ブラザーズ・カジメロとしてローランドと二人で演奏するときとソロとではどうですか?
■Robert:ザ ブラザーズ・カジメロとしての自分が一番にあります。
なぜなら、ブラザーズがあって、ロバート・カジメロがあって、そして、クムフラとしての私があると考えているからです。
─ザ ブラザーズ・カジメロとしてやっているときが一番楽しいということはありますか?
■Robert:そうですね。最もリラックスして出来るので。なぜなら、お互いのことを分かり合えていて、考えなくていい。相手が何を考えているか分かるから。
─喧嘩なんかはすることは無いのですか?
■Robert:いつもですよ。それが兄弟では普通(自然)だと思います。
どんなことでも、喧嘩になりますよ。ショーの最中にも喧嘩することもあります。でも、誰にも気づかれませんけどね。
「常に心がけていることは自分たちのベストを尽くす」
─メインランドそして世界各国でもショーを成功させ、ハワイアンミュージックというものを広めたパイオニア的な存在であるわけですが、これからはどのよう な活動を考えていらっしゃいますか?
■Robert:いい質問ですね。(ロバートさん、よく考えながら言う。)出来るだけベストな答えをしたいと思います。
常に心がけていること、そして実践し続けていることは、パフォーマンス、歌など自分たちのベストを尽くすことです。なぜなら、ハワイアン・カルチャーにプ ライドを持っているからです。今まで、世界中でパフォーマンスを行ってきました。例えば、日本、ニューヨーク、バージニア、香港、韓国、オーストラリア、 ヨーロッパ諸国などですが、また、そのようなところでパフォーマンスをする機会があれば、今までのように、常に自分たちのベストを尽くしたいと考えていま す。そして、自分の音楽、そして文化を伝えていきたいと思っています。
─グラミー賞にハワイアンミュージック部門が出来たことについてどう思いますか?
■Robert:と てもいいことだと思います。私がこんなことを言うのはおかしいかもしれませんが、ハワイアンミュージックは長い間「シークレット」みたいなものだったと思 います。ハワイイだけで、独自のものとして保ってきたのです。世界中の多くのひとはハワイアンミュージックについて知らないでしょう。日本ではよく知られ ているけれども、アメリカ本土では、タイニーバブルス、パーリイ・シェル、ブルーハワイといった曲以外はほとんど知られていません。
日本では、クムフラといったフラの先生が活躍していて、彼らが、ケアリイ・レイシェル、ザ ブラザーズ・カジメロ、マヒ・ビーマー、マカハ・サンズ、などといった多くのハワイアン・ミュージシャンを紹介し、とてもよく知られるようになりました。
グラミー賞にハワイアン部門ができてよかったと思います。とても喜んでいます。
私の時代は終盤に差し掛かっています。そんなに年をとっているとは思わないけれどね(笑)。でも年をとってきてるから。
私にとって、重要なことは、グラミー賞というアイデアを次の世代を担う若いハワイアン・ミュージシャンに繋げるということ、それは大切な事だと思います。
ローランドと自分たちの前の時代のミュージシャンたち、つまり私の世代に繋げてくれたハワイアン・ミュージシャンたち、例えば、ギャビー・パヒヌイ、アン ティ・ジェノア・ケアベ、ピータームーン、サンデーマノア、マヒ・ビーマー、そして私の両親などが私の世代に伝えてくれたハワイアンミュージックを、若い 次の世代のハワイアン・ミュージシャンたちにグラミー賞というものに繋がるように伝え、見届けることがとても重要だと思うのです。
─次世代のハワイアン・ミュージシャンでロバートさんが注目している人たち、グループなどを教えていただけますか?
■Robert:ナー・パラパライ、マウナロア、若いグループでは、ホルナペ、アレアかな。
「新しいアルバムができました」
─日本のファンは楽しみにしていると思うのですが新しいアルバムなどの予定は?
■Robert:実は、今回持ってきているのです。お見せしましょうか?(ちょっと待ってくださいといって席を立つ。)実際には、全部で27曲レコーディングしたのですが、その中から16曲に絞り込んだわけです。是非聞いてみてください。
information■The Brothers Cazimero
「SOME CALL IT ALOHA...DON'T TELL」
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お問い合わせ先:
TEL 03-5474-0223 株式会社 コハラカンパニー
http://www.kohalacompany.com/

