面谷誠二、村瀬恭久、榊原長紀のギタリスト3人からなるユニット。
2000年に活動開始、2004年現在のメンバーに。
ハワイイの伝統的なスラッキー・ギターをベースに織りなす3本のギターの音色は最高の癒しを与えてくれます。2004年9月7日 代官山の新しいライブス ペース「レッドスナッパー」オープニングパーティー出演後にインタビューをさせていただきました。
大人の男3人の楽しく、軽妙なやりとりをお楽しみ下さい。
ちなみに「IMEHA」は「Image of Hawaii」の略です。
2000年に活動開始、2004年現在のメンバーに。
ハワイイの伝統的なスラッキー・ギターをベースに織りなす3本のギターの音色は最高の癒しを与えてくれます。2004年9月7日 代官山の新しいライブス ペース「レッドスナッパー」オープニングパーティー出演後にインタビューをさせていただきました。
大人の男3人の楽しく、軽妙なやりとりをお楽しみ下さい。
ちなみに「IMEHA」は「Image of Hawaii」の略です。
| ・面谷誠二:SEIJI OMOTANI /SLACK-KEY GUITAR |
| ・広島市出身 | |
| ・フリーのギタリストとして多くのアーティストのコンサートのサポートやレコーディングに参加。現在、トイズオフィスのプロデューサーとしてとして活動中。 |
| ・村瀬恭久:YASUHISA MURASE /GUT GUITAR |
| ・名古屋市出身 | |
| ・辛島美登里LIVE TOUR’90にギタリストとして参加。 良質のポップスを追及する作家集団「Moon Light Cafe」としてデビュー。スタジオワークを中心に作曲からアレンジ、プロデュースとオールラウンドなフィールドで活動している。 |
| ・榊原長紀:NAGANORI SAKAKIBARA/SLACK KEY GUITAR |
| ・東京都出身 | |
| ・フリーのギタリストとして、中川晃教、米倉千尋、Baby Boo、SORAらのツアーに参加。 アコースティックギターの暖かさや、優しさを追求し、現在はアコースティックギターをメインに、アーティストのサポートや、ファイナルファンタジーテーマ 曲「Eyes On Me」をガットギターで演奏するなど幅広く活動をする。 |
お話の前に簡単なスラッキー・ギターの説明
スラッキー・ギターとは
ハワイの独特のチューニングの方法で、特殊な形をしたギターのことではありません。
スラック = 緩める、という意味です。代表的なチューニングは、6弦から、DGDGBD、左手を押さえないでもGコードが響くチューニングです。これがタロパッチとい うチューニング。ですから、今ある自分のギターも直ぐにスラッキー・ギターになるわけです。
1800年代にハワイ島に来たメキシコからカウボーイ(パニオロ)達が持ってきたギターを弾くのに、ハワイ人自らで見つけたチューニングが、これらのオー プンチューニングだったわけです。
弦を緩めて見つけたチューニングとは、なんともハワイ的な発想ですね。
IMEHA 面谷誠二氏 談
「ギターにはこだわっています」
─ライブ終了後、お疲れのところを、どうもありがとうございます。
新規メンバーの榊原さんも加入されて、精力的に活動中のIMEHAの皆さんですが、今年の夏はいかがでしたか?
面谷:夏はねえ、精力的というか、まあいつも通りというか、いつも出ているハワイイフェスティバルとか、夏にかかせないイベントで、お陰様で楽しく過ごさせていただけました。新しいメンバーもみんなに見ていただけて、楽しく過ごさせてもらいました。
─ハワイアンと聞くとすぐ「ウクレレ」というイメージがあるのですが、そこにスラッキーを持ってくるというところが、IMEHAの特徴的なのでしょうか?
面谷:ぼくら、一番最初はハワイの映像の制作からはじまって、その時はウクレレにあわせてみたり、アレンジをシンセサイザーでやってみたり、エレキも弾いたことあるよね?
村瀬:うん。弾いたね。
面谷:そういう風にいろいろ試してみて、その中から余分なものを削ぎ落としていったらアコギになったと。ウクレレってまあ言ってみたらそれを弾くだけでもうすぐハワイになっちゃうからね。それってなんか違うかな、と。
ギターの中でハワイを表現したいと。いろいろ省いていくとそれが残った。これが僕らの新しい、大げさに言うと「何かジャンルができるんじゃない?」みたい なところからスタートした。それは全然変わってないですね。ギターにはこだわっています。
「ハワイにもこだわりたい」
─IMEHAは「ハワイアン」というジャンルでくくられてしまうのではなく、何かIMEHA独特のジャンルのようなものがある?
面谷:い や、意識はしてないけれど、まず「ハワイ」というものにはこだわりたいかな。そこから始まって、大げさに言えば、そこから出て行って、最後にはまた帰って くるみたいな。自分の中ではそういうストーリーっていうか、そういう気持ちはあって、ハワイからはみ出るっていうのではないですね。
─3枚目のアルバム「CAFE ALOHA」がリリースされましたが、このアルバムのテーマがあれば教えてください。
一同:テーマか、一言では難しいですねえ。(笑)
面谷・村瀬:録音する時には、いかにリラックスというか、ゆるい、ゆるさっていうのを言ってましたね。
─3枚のアルバムを通して「癒し」ということがIMEHAからは感じられるのですが、それは狙っている感覚ですか?
面谷:ゆるく演奏するから癒すとかそういうつもりではなくて、ゆるくというより「間」かな。それはアルバムだけではなくて演奏している時はいつも音がぎちぎちにうまっていくのではなくて、間をもつという。
─弾く方もリラックスし、聞く方もリラックスする。それが間であり癒しでもあるということですか?
面谷:それが一番いいよね。そういうふうには思うよね。そのリラックスするのがしゃべりでもないだろうし、ゆるく演奏するのが間になってくるのではなくて、こちらがしっかり演奏していも波長みたいなところがリラックスできるというか。
「日本一の箸置きバンド」
─こういう感じと決めないで、どんどん変わりながら新しいサウンドを作っていくのがIMEHAということなのでしょうか。
面谷:そんなに雑食なつもりはないです。さっき言ったようにハワイから出て行くつもりもないけれど、例えばイベントなどに出たりした時に、ウクレレをやったり 歌ったりフラを踊ったりすればハワイって事が一目瞭然なんだけど、そういうのではなくハワイを表現する部分をみつけていく心地よさというものは、みんなに 感じてもらっているのではないかと。いつも言っているのですけれど、日本一の「箸置き」バンドっていうか(笑)、こう頑張っているバンドの間に僕らがポン と出た時に、お互いに時間を共有できて気持ちいいという、そういう在り方もいいかなという気が僕はしているのですが。
─オリジナル曲を作曲される時にはどんな感じで。
面谷:基 本的にはインスツルメンタルなので、イメージなんですよ。全てね。もともとは「イメージ・オブ・ハワイ」というバンド名だったのですが、それを省略して IMEHAにしたのですけれど、ハワイっていうイメージを、まあ東京にいるからかどうかはわからないですけれど、どう自分らの中にイメージしていくかなん ですね。ある時はハワイにいる神様がモチーフだったりとか、ちょっとした風景だったり、ちょっとした人の表情だったり、そういったものがどこかにインプッ トされていて、それで曲を作るのは村瀬で、あと僕がピンときたサウンドに、「こういうのがやってみたいな」と彼に伝えて、それってなんかこう、わりとそれ を見ていない人がその中から創り出そうとすると、意外とデフォルメされて、大事なところだけが伝わって、余計なところが削ぎ落とされて、おもしろいものが 出来る。彼はずっとステージでソングライティングとかずっとやってきていて、そこの部分をうまくコミュニケーションすることによって何か新しいものが出来 るかなと、というところですね。
「少し乱暴な感じに挑戦」
村瀬:ハ ワイっぽい曲にしたかったら、ハワイの音階を使うときっと簡単にたぶんそうなるんですけれど、そうはしないようにしようっていう。メロディーだけ聴いたら ぜんぜん違う曲に聞こえるようにしたいと。だからスラッキーがそこに入る、で、異種格闘技騙みたいなもので、例えばハワイが大好きな人達が3人集まってハ ワイみたいなメロディーでスラッキー・ギターを使って演奏するならまあそんなバンドはきっとハワイにいっぱいいるだろうし、ただのハワイへのあこがれで終 わってしまうじゃないですか、それだとねえ・・・。僕は日本人だし東京に住んでるし、そういったところかな。
面谷:そういうことだよね。新しいものってそういう気がするんですよ。一言で言えば乱暴な感じ?まだやれていないんですけれど、次のライブではやりたいなと思っ ていることがあって、それはIMEHAのインストにフラの人が自分でイメージした踊りをつけてもらいたいわけですよ。フラって歌がないとだめじゃない。そ れでフラをやっている人には乱暴だ、と言われて。最近、僕はフラを習うようになって自分でもその乱暴さがわかってきてしまったのですが、新しい事をやりた いなと思った時に最初に思ったことを一度試してみたいと思っています。
─IMEHAのインストにフラがつくと。
面谷:IMEHAのサウンドにインスパイアーされた人が踊ってくれるという。
一応のテーマはあって、そこにいろいろこちらから細かい事を言うのではなくて、踊る人が自分の気持ちで踊って欲しい。踊るたびに変わってもいいと思うんで すよ。
村瀬:そ う、フラをやっている人は「いやいや、フラっていうのはそういうものじゃないから」っていう話にたぶんなっちゃうと思うんですよ。「歌がないと踊れないん だから、君たちわかってないな」、っていうところから始まっちゃうとは思うんだけれど。フラをやらない人からみればフラがそういうものだとは知らないし、 もっとこういう事もあってもよいのではないかと思うんですよ。
「レギュラーチューニングがつまらなくなってきてる」
─皆さんの中でハワイアンとかIMEHAの位置づけはどんな感じなのでしょうか?
榊原:ま だ3か月なんで、僕はまだ、ようやく立ったばかりの赤ん坊なんですよ。どこまで自分が的確に感じられているかわからないのですが、今はレギュラーチューニ ングがつまらなくなってきている、それも一つの、IMEHAをやって自分にとっていい事ですね。レギュラーチューニングのギターとIMEHAで使っている ギターを部屋に置いておいて、「はぁー疲れた」っていって手を伸ばすのはIMEHA用のギターなんですよ。
面谷:それはいいなー。(笑)
村瀬:そ れは僕もそうです。ポローンって弾いて、なにも押さえなくても、オープンチューニングだからきれいなところから始まって、ポロポロポロポロと、夜、想いに ふけりながら弾いていると。レギュラーチューニングは準備とかしなきゃなー、ってなるとなんか窮屈だなと思うことはありますね。
榊原:そ れで一生かけて棺桶にはいるまでに、気持ちのいい波を見つけたいわけですよ。風でもいいんだけど。それがIMEHAなのか、5年後にはIMEHAではない ところにいて、僕はここからいなくなるのか、それはわからないけれど、今は気持ちいい風が吹いてきているなー、IMEHAで。ちょっとそよ風を感じ始めて いるなと、そんな位置ですかね。
─よくわからないのですが、レギュラー・チューニングと、スラッキーのチューニングではそんなに違うものなのですか?
一同:うん、違うねえ。響きが違うね。
─面谷さんにとっては、IMEHAの位置づけはどうでしょうか?
面谷:僕 は、まあほとんど、ライフワークって言ったら大げさになっちゃうけど、何か自然に、自分もギターを弾きたくなったっていう。今までいろいろずっとやってき て、途中あまり弾かなくなっていたのだけど、またギターを弾く楽しさというか、それをIMEHAをやることによって感じたし、でも楽しさゆえに難しさも感 じたし。でもそれを越えていくとまた楽しい事が見つかるっていうか。頑張って何か達成した時の喜びを感じるようになってきたんですね、この歳になって。だ から、3人じゃなきゃ出来ない音というのがどんどん見つかるんですね。特に新しいメンバーが加わった事によっても急速に見つかってきて、何て言うのかな、 その時間を、3人で共存している時間がとても楽しくなってきた、そこにいる自分はうれしいし、みんなもうれしいし、そんな時間がすごく増えてきた。
「ALOHAってやつを感じた」
─では10月のライブに向けても3人で着々と準備を進められているのですね?
面谷:そうですね。準備を進めています。もっと楽しくなれると思うし、僕らが楽しいという事はたぶんライブに来てくれるみんなも楽しいと思います。
榊原:インスツルメンタルなんだけれども、スピリチュアルな部分を、例えばフラとか映像とかを吟味したりしながら、どこまでできるかはわからないけれど、歌詞がないものなんだけれど、僕らがやっている根本の精神がもっともっと伝わればいいなという話を最近3人で話しています。
面谷:それが、ALOHAっていうやつなのかな、5文字にそれぞれ意味があるよね。
協調とか、そういう事なんだろうね。今なんかそう感じた。
一同:上手くまとまったなー。
─では、上手くまとまったところで、最後の質問になるのですが、ハワイの人や場所など、何か影響されているものなどありましたら教えて下さい。
榊原:僕はまだ行った事もないし、面谷さんから聞くハワイの人達の文化みたいなモノに接してみたい、行くというよりか、そういう人達の心に触れるタイミングがあれば是非触れてみたいと、そのぐらいに思っています。
村瀬:僕 は一回だけ行ったことがあるのですが、なんていうか、旅、レコーディングなんですけど旅じゃないですか、住んでいる所ではないからっていうのもあるのです けれど、こういう所に一ヶ月もいたら、たぶん何にもしなくていいという気になるのではないかと、まあよく言う台詞ですけれど。結局スラッキーも、さっきレ ギュラーとそんなに違うんですか、という質問がありましたけど、レギュラーチューニングは押さえるところから始まるんですね。で、スラッキーは何もしない ところから始まって、もうチューニングは合っているから何もおさえなくてもボローンで、で、どれ押さえたいかなと、押さえても1本か2本だと思うんです よ、そこから始まるんですよね、何にもしてないところから。そういうところは、ああいう国から出てきたとこなんだろうなーと、歯をくいしばってなんかやっ ていくところから生まれてないじゃないですか。
─面谷さんはどうでしょう?たぶんたくさん有りすぎるぐらいではないかと思いますが?
村瀬:彼は、コアな方に、コアな方、「あと何処へ行っていないか」っていう方へいってますよね(笑)。
面谷:(笑) いえいえ、そんなことはないけれど、どっちみちビジターだからさあ。でも、みんな好きになっちゃうんだよね、そのへんがいいんじゃないかな。僕はコアなと ころも好きだけど、うーん、、、やっぱりそういう空気と時間の流れ方というか、それはハワイへ行っている時もあるんだけれど、最近思うのは日本にいても、 「ああ、これはハワイの風だな」とか「ハワイの匂いだな」と思う瞬間がすごく増えたんですよ。それは行ったからかなと思う。行っていい経験をしたから。例 えば朝起きた時とか、だいたい朝が多いんです、あと今日みたいな台風が去ったあとの一瞬だとかにすごく感じる時があるんです。木がさやさやさやと葉っぱの すれる音が聞こえたりとか、僕たちは小さい時にそういう体験をたくさんしていると思うんだけど、それがいつの間にか大人になるにつれてなくなっていたもの が、ハワイに行くと、ぐーっと蘇ってきて、また東京に帰ってきた時に忘れないでいる自分がいるっていうのがけっこう嬉しいんですね。そういうところがすご く好きですね。
─ありがとうございました。
スラッキー・ギターとは
ハワイの独特のチューニングの方法で、特殊な形をしたギターのことではありません。
スラック = 緩める、という意味です。代表的なチューニングは、6弦から、DGDGBD、左手を押さえないでもGコードが響くチューニングです。これがタロパッチとい うチューニング。ですから、今ある自分のギターも直ぐにスラッキー・ギターになるわけです。
1800年代にハワイ島に来たメキシコからカウボーイ(パニオロ)達が持ってきたギターを弾くのに、ハワイ人自らで見つけたチューニングが、これらのオー プンチューニングだったわけです。
弦を緩めて見つけたチューニングとは、なんともハワイ的な発想ですね。
IMEHA 面谷誠二氏 談
「ギターにはこだわっています」
─ライブ終了後、お疲れのところを、どうもありがとうございます。
新規メンバーの榊原さんも加入されて、精力的に活動中のIMEHAの皆さんですが、今年の夏はいかがでしたか?
面谷:夏はねえ、精力的というか、まあいつも通りというか、いつも出ているハワイイフェスティバルとか、夏にかかせないイベントで、お陰様で楽しく過ごさせていただけました。新しいメンバーもみんなに見ていただけて、楽しく過ごさせてもらいました。
─ハワイアンと聞くとすぐ「ウクレレ」というイメージがあるのですが、そこにスラッキーを持ってくるというところが、IMEHAの特徴的なのでしょうか?
面谷:ぼくら、一番最初はハワイの映像の制作からはじまって、その時はウクレレにあわせてみたり、アレンジをシンセサイザーでやってみたり、エレキも弾いたことあるよね?
村瀬:うん。弾いたね。
面谷:そういう風にいろいろ試してみて、その中から余分なものを削ぎ落としていったらアコギになったと。ウクレレってまあ言ってみたらそれを弾くだけでもうすぐハワイになっちゃうからね。それってなんか違うかな、と。
ギターの中でハワイを表現したいと。いろいろ省いていくとそれが残った。これが僕らの新しい、大げさに言うと「何かジャンルができるんじゃない?」みたい なところからスタートした。それは全然変わってないですね。ギターにはこだわっています。
「ハワイにもこだわりたい」─IMEHAは「ハワイアン」というジャンルでくくられてしまうのではなく、何かIMEHA独特のジャンルのようなものがある?
面谷:い や、意識はしてないけれど、まず「ハワイ」というものにはこだわりたいかな。そこから始まって、大げさに言えば、そこから出て行って、最後にはまた帰って くるみたいな。自分の中ではそういうストーリーっていうか、そういう気持ちはあって、ハワイからはみ出るっていうのではないですね。
─3枚目のアルバム「CAFE ALOHA」がリリースされましたが、このアルバムのテーマがあれば教えてください。
一同:テーマか、一言では難しいですねえ。(笑)
面谷・村瀬:録音する時には、いかにリラックスというか、ゆるい、ゆるさっていうのを言ってましたね。
─3枚のアルバムを通して「癒し」ということがIMEHAからは感じられるのですが、それは狙っている感覚ですか?
面谷:ゆるく演奏するから癒すとかそういうつもりではなくて、ゆるくというより「間」かな。それはアルバムだけではなくて演奏している時はいつも音がぎちぎちにうまっていくのではなくて、間をもつという。
─弾く方もリラックスし、聞く方もリラックスする。それが間であり癒しでもあるということですか?
面谷:それが一番いいよね。そういうふうには思うよね。そのリラックスするのがしゃべりでもないだろうし、ゆるく演奏するのが間になってくるのではなくて、こちらがしっかり演奏していも波長みたいなところがリラックスできるというか。
「日本一の箸置きバンド」
─こういう感じと決めないで、どんどん変わりながら新しいサウンドを作っていくのがIMEHAということなのでしょうか。
面谷:そんなに雑食なつもりはないです。さっき言ったようにハワイから出て行くつもりもないけれど、例えばイベントなどに出たりした時に、ウクレレをやったり 歌ったりフラを踊ったりすればハワイって事が一目瞭然なんだけど、そういうのではなくハワイを表現する部分をみつけていく心地よさというものは、みんなに 感じてもらっているのではないかと。いつも言っているのですけれど、日本一の「箸置き」バンドっていうか(笑)、こう頑張っているバンドの間に僕らがポン と出た時に、お互いに時間を共有できて気持ちいいという、そういう在り方もいいかなという気が僕はしているのですが。
─オリジナル曲を作曲される時にはどんな感じで。
面谷:基 本的にはインスツルメンタルなので、イメージなんですよ。全てね。もともとは「イメージ・オブ・ハワイ」というバンド名だったのですが、それを省略して IMEHAにしたのですけれど、ハワイっていうイメージを、まあ東京にいるからかどうかはわからないですけれど、どう自分らの中にイメージしていくかなん ですね。ある時はハワイにいる神様がモチーフだったりとか、ちょっとした風景だったり、ちょっとした人の表情だったり、そういったものがどこかにインプッ トされていて、それで曲を作るのは村瀬で、あと僕がピンときたサウンドに、「こういうのがやってみたいな」と彼に伝えて、それってなんかこう、わりとそれ を見ていない人がその中から創り出そうとすると、意外とデフォルメされて、大事なところだけが伝わって、余計なところが削ぎ落とされて、おもしろいものが 出来る。彼はずっとステージでソングライティングとかずっとやってきていて、そこの部分をうまくコミュニケーションすることによって何か新しいものが出来 るかなと、というところですね。
「少し乱暴な感じに挑戦」
村瀬:ハ ワイっぽい曲にしたかったら、ハワイの音階を使うときっと簡単にたぶんそうなるんですけれど、そうはしないようにしようっていう。メロディーだけ聴いたら ぜんぜん違う曲に聞こえるようにしたいと。だからスラッキーがそこに入る、で、異種格闘技騙みたいなもので、例えばハワイが大好きな人達が3人集まってハ ワイみたいなメロディーでスラッキー・ギターを使って演奏するならまあそんなバンドはきっとハワイにいっぱいいるだろうし、ただのハワイへのあこがれで終 わってしまうじゃないですか、それだとねえ・・・。僕は日本人だし東京に住んでるし、そういったところかな。面谷:そういうことだよね。新しいものってそういう気がするんですよ。一言で言えば乱暴な感じ?まだやれていないんですけれど、次のライブではやりたいなと思っ ていることがあって、それはIMEHAのインストにフラの人が自分でイメージした踊りをつけてもらいたいわけですよ。フラって歌がないとだめじゃない。そ れでフラをやっている人には乱暴だ、と言われて。最近、僕はフラを習うようになって自分でもその乱暴さがわかってきてしまったのですが、新しい事をやりた いなと思った時に最初に思ったことを一度試してみたいと思っています。
─IMEHAのインストにフラがつくと。
面谷:IMEHAのサウンドにインスパイアーされた人が踊ってくれるという。
一応のテーマはあって、そこにいろいろこちらから細かい事を言うのではなくて、踊る人が自分の気持ちで踊って欲しい。踊るたびに変わってもいいと思うんで すよ。
村瀬:そ う、フラをやっている人は「いやいや、フラっていうのはそういうものじゃないから」っていう話にたぶんなっちゃうと思うんですよ。「歌がないと踊れないん だから、君たちわかってないな」、っていうところから始まっちゃうとは思うんだけれど。フラをやらない人からみればフラがそういうものだとは知らないし、 もっとこういう事もあってもよいのではないかと思うんですよ。
「レギュラーチューニングがつまらなくなってきてる」
─皆さんの中でハワイアンとかIMEHAの位置づけはどんな感じなのでしょうか?
榊原:ま だ3か月なんで、僕はまだ、ようやく立ったばかりの赤ん坊なんですよ。どこまで自分が的確に感じられているかわからないのですが、今はレギュラーチューニ ングがつまらなくなってきている、それも一つの、IMEHAをやって自分にとっていい事ですね。レギュラーチューニングのギターとIMEHAで使っている ギターを部屋に置いておいて、「はぁー疲れた」っていって手を伸ばすのはIMEHA用のギターなんですよ。
面谷:それはいいなー。(笑)
村瀬:そ れは僕もそうです。ポローンって弾いて、なにも押さえなくても、オープンチューニングだからきれいなところから始まって、ポロポロポロポロと、夜、想いに ふけりながら弾いていると。レギュラーチューニングは準備とかしなきゃなー、ってなるとなんか窮屈だなと思うことはありますね。
榊原:そ れで一生かけて棺桶にはいるまでに、気持ちのいい波を見つけたいわけですよ。風でもいいんだけど。それがIMEHAなのか、5年後にはIMEHAではない ところにいて、僕はここからいなくなるのか、それはわからないけれど、今は気持ちいい風が吹いてきているなー、IMEHAで。ちょっとそよ風を感じ始めて いるなと、そんな位置ですかね。
─よくわからないのですが、レギュラー・チューニングと、スラッキーのチューニングではそんなに違うものなのですか?
一同:うん、違うねえ。響きが違うね。
─面谷さんにとっては、IMEHAの位置づけはどうでしょうか?
面谷:僕 は、まあほとんど、ライフワークって言ったら大げさになっちゃうけど、何か自然に、自分もギターを弾きたくなったっていう。今までいろいろずっとやってき て、途中あまり弾かなくなっていたのだけど、またギターを弾く楽しさというか、それをIMEHAをやることによって感じたし、でも楽しさゆえに難しさも感 じたし。でもそれを越えていくとまた楽しい事が見つかるっていうか。頑張って何か達成した時の喜びを感じるようになってきたんですね、この歳になって。だ から、3人じゃなきゃ出来ない音というのがどんどん見つかるんですね。特に新しいメンバーが加わった事によっても急速に見つかってきて、何て言うのかな、 その時間を、3人で共存している時間がとても楽しくなってきた、そこにいる自分はうれしいし、みんなもうれしいし、そんな時間がすごく増えてきた。
「ALOHAってやつを感じた」
─では10月のライブに向けても3人で着々と準備を進められているのですね?
面谷:そうですね。準備を進めています。もっと楽しくなれると思うし、僕らが楽しいという事はたぶんライブに来てくれるみんなも楽しいと思います。
榊原:インスツルメンタルなんだけれども、スピリチュアルな部分を、例えばフラとか映像とかを吟味したりしながら、どこまでできるかはわからないけれど、歌詞がないものなんだけれど、僕らがやっている根本の精神がもっともっと伝わればいいなという話を最近3人で話しています。面谷:それが、ALOHAっていうやつなのかな、5文字にそれぞれ意味があるよね。
協調とか、そういう事なんだろうね。今なんかそう感じた。
一同:上手くまとまったなー。
─では、上手くまとまったところで、最後の質問になるのですが、ハワイの人や場所など、何か影響されているものなどありましたら教えて下さい。
榊原:僕はまだ行った事もないし、面谷さんから聞くハワイの人達の文化みたいなモノに接してみたい、行くというよりか、そういう人達の心に触れるタイミングがあれば是非触れてみたいと、そのぐらいに思っています。
村瀬:僕 は一回だけ行ったことがあるのですが、なんていうか、旅、レコーディングなんですけど旅じゃないですか、住んでいる所ではないからっていうのもあるのです けれど、こういう所に一ヶ月もいたら、たぶん何にもしなくていいという気になるのではないかと、まあよく言う台詞ですけれど。結局スラッキーも、さっきレ ギュラーとそんなに違うんですか、という質問がありましたけど、レギュラーチューニングは押さえるところから始まるんですね。で、スラッキーは何もしない ところから始まって、もうチューニングは合っているから何もおさえなくてもボローンで、で、どれ押さえたいかなと、押さえても1本か2本だと思うんです よ、そこから始まるんですよね、何にもしてないところから。そういうところは、ああいう国から出てきたとこなんだろうなーと、歯をくいしばってなんかやっ ていくところから生まれてないじゃないですか。
─面谷さんはどうでしょう?たぶんたくさん有りすぎるぐらいではないかと思いますが?
村瀬:彼は、コアな方に、コアな方、「あと何処へ行っていないか」っていう方へいってますよね(笑)。
面谷:(笑) いえいえ、そんなことはないけれど、どっちみちビジターだからさあ。でも、みんな好きになっちゃうんだよね、そのへんがいいんじゃないかな。僕はコアなと ころも好きだけど、うーん、、、やっぱりそういう空気と時間の流れ方というか、それはハワイへ行っている時もあるんだけれど、最近思うのは日本にいても、 「ああ、これはハワイの風だな」とか「ハワイの匂いだな」と思う瞬間がすごく増えたんですよ。それは行ったからかなと思う。行っていい経験をしたから。例 えば朝起きた時とか、だいたい朝が多いんです、あと今日みたいな台風が去ったあとの一瞬だとかにすごく感じる時があるんです。木がさやさやさやと葉っぱの すれる音が聞こえたりとか、僕たちは小さい時にそういう体験をたくさんしていると思うんだけど、それがいつの間にか大人になるにつれてなくなっていたもの が、ハワイに行くと、ぐーっと蘇ってきて、また東京に帰ってきた時に忘れないでいる自分がいるっていうのがけっこう嬉しいんですね。そういうところがすご く好きですね。
─ありがとうございました。

