ビッグ対談がTOKYOで実現!!!
ハワイの歌姫「AMY HANAIALI`I」氏とハワイを代表するカフナである「Keli'i Taua」氏が
なんと、TOKYOで語り合いました。
古くからの知り合いであるお二人は、冗談を交えつつも、深い話をして下さいました。
インタビューアーの誘導的でストレートな質問にも真摯に答えてくださり、
お一人ずつのインタビューとは、違った興味深い話がいっぱいです。
ハワイ式じゃんけんも皆さん是非試してみてください・・・・・・
-最初に、おふたりの関係を教えてください。
■AMY:彼と知り合ったのは何年も何年も前のことよ。
■Keli'i:彼女が1st アルバムのレコーディングをマウイのクラでやっていて、
■AMY:クラじゃないわ!プカラニよ!
■Keli'i:おぉ、プカラニね。そのアルバムの中の「Cockeyed Mayor of Kaunakai」の曲のコピーをもらって家に持って帰ったんだ。マウンテン・アップル(ハワイ最大のレコードレーベル会社)のジョン・デ・メロ氏と私は友達で、彼は、僕のチャントアルバム「Pule Mua」で一緒に仕事をしていたんだ。電話越しでね(笑)、だから毎日話しをしていて、ある日そのチャントアルバムの事を話し終えた時に、「他のもの聴きたい?」って尋ねたら、「聴きたい。」って答えたから、電話をプレイヤーの脇において、彼女の曲を聴かせたんだ。その時の彼の質問は、「その曲を歌っているのは誰なんだい?」だったんだよ。
「どうして?興味ある?」って聞いたら、「それが欲しい!」って答えたんだよ。それがその後の歴史を作ったんだよ。
-それ以前にお二人はお知り合いだったんですか?
■AMY:顔見知りっていう程度だったわ。私たちはマウイ出身だったから。
-タウアさんは、エイミーさんをアーティストとしてどう感じてらっしゃいますか?
■Keli'i:とても誘導的な質問ですね(笑)。彼女は最先端の人です。新人で若くて優れた才能をもった女性アーティストっていうのはなかなかいません。彼女の声、スタイル、また彼女はクプナ(先人達)から学んだことを実際に歌を通して表現していて、今では更に素晴らしい作詞家でもあって、彼女は、ハワイアンスタイルのスーパースターというカテゴリーに当てはまる全ての要素を持っていると思います。
-タウアさんのカフナと言う立場はハワイの人にとって、エイミーさんにとってどのような存在ですか?■AMY:とてもストレートな質問ね(笑)。
ハワイで強く信じられていることで、子どもの頃から3つの大切なことを教えられてきたんだけど、1つ目はアクア=神、2つ目はクプナ=年長者や先人達、3つ目はアウマクア=守護神です。カフナには、Kahuna la'au lapa'auという医者のカフナや、いろいろな専門のカフナが存在するのですが、私たちは、今、自分がしていることは正しいかどうか指導を求めにカフナのもとへ行くのです。
私にとってはそういう存在になります。
-タウアさんは良いアドバイスをくれますか?
■AMY:もちろんよ!(笑)。私達の文化では、カフナの存在というのはとても重要なものなの。クムは、自分がしている事に充分注意を払わなければならないのを知っているのよ。そうやって私たちは教わってきたわ。
-お二人ともハワイの文化をとても大切にされていますが、今、日本でもハワイが人気で“ALOHA SPIRIT”という言葉をよく耳にするのですが、ハワイアンにとっての“ALOHA SPIRIT”とは?
■AMY:私にとって“ALOHA SPIRIT”とは、見返りを求めずに与えるということだわ。私は、何か人にしてあげる時は、何も見返りを求めるものではないと育てられたの。その精神を忘れずにいれば、他の形で自分に戻ってくると。何も期待をしないで、自分がしたことは必ずまた自分に返ってくるわよってね。
■Keli'i:(日本語で)ソウオモイマス。私が言おうとした事全てを彼女が今言ってしまいました(笑)。 私も同じことを言おうとしていました。 外国人達は、いつも何か欲しがります。今彼女が共有してくれた哲学は、ハワイアンが理解しているものなんです。
例えば、先日Kaipoさんという医者のカフナの友人が日本に来ていて、一緒にディナーをした時に、カメラマンの友人宅へ連れて行ってくれたんです。私達は、どこでディナーをするか全く知らずにそこに行ったわけですが、 日本の習慣として、寛大におもてなししてくれました。その時私は、何も物質的なもの(プレゼント)を持たずに行ったのです。でも、私は、私自身を、マナ(聖なる力)とともに持って行きました。なので、帰る前にマナを込めたチャントを送りました。彼はちょうど“クムリポ”について話していたので、「クムリポのチャントをあなたに送ってもいいですか?」と聞いて詠いました。
彼の目を見ていて、素晴らしいギフトになったと感じています。 このような事は、ハワイアンの間では暗黙のうちに通じていることで、たとえ何も物質的なものをもっていなかったとしても、アロハをおいていく。それが“ALOHA SPIRIT”という考えなんです。
なので、今エイミーが言った通り、いずれはそういうものが巡って戻ってくるものなんです。
-エイミーさんには次世代に伝えようという思いのもと『Generation Hawaii』というアルバムを作られたと、前回のインタビューでお話をお伺いし、また、タウアさんも、ハワイアン文化を子ども達に教えたりもしていますが、ハワイの伝統文化は正しく次の世代に継承されていると思われますか?
■AMY:私は正しく伝わっていると思うわ。
ハワイ語投入法プログラム(hawaiian immersion program)は素晴らしいと思うし、私はその大の支持者でもあるわ。クムはどう思う?
■Keli'i:“Hawiian immersion”といのは、ハワイ語だけでハワイ語を教えるという学校のことです。3歳から英語ではなく、ハワイ語を学ぶのです。私たちの信条として、言葉からこそ自分達の文化を理解できるということがあります。
そういう考え方からも、エイミーが言ったように、答えは“YES”です。まず最初のステップとして、私達がかつてあった姿のように、文化を守り、新たに作っていくことになります。
■AMY:音楽制作サイドからいうと、クムもご存知のように、作詞がとても重要になってきます。私たちは曲の作り方を知っている彼のような人たちを頼りにするのです。
私がハワイアントラディッショナルで「Ha'i」の1st アルバムをリリースした時に、「Ha'i」とは、女性ファルセットのことなんだけど、そのスタイルは長い間女性シンガーの間ではレコーディングされていなかったの。それで、「Ha'i」のアルバムは広く受け入れられたのよね。若い世代の人たちもそのアルバムを選んでくれ、そして、そうしたスタイルを勉強し、レコーディングする人たちが出始めたのよね。そういう意味で、ハワイアン文化は継承されていると思うし、とても嬉しいことだわ。
-実際日本でもハワイが好きで、ハワイのことを学んでいる人達もたくさんいますが、ハワイ語というのは難しくて、効果的な勉強方法がわからないという方が多くいらっしゃるようなので、そういった方々にアドバイスをお願いできますか?
■AMY:私は、ハワイアン文化は優れた「癒し」の要素があり、様々な表現に富むものであると思うの。 だから、日本人がフラを踊っているのを見ていても、そういった感性が自然にでていると思うわ。多分日本の方が、ハワイよりももっと、順番や内容が細かく決められていたりしてるけれど、ハワイアンミュージックというのはとても自由なの。だから、その自由さにのって表現したらいいと思うわ。
■Keli'i:彼女は今とても重要な言葉を言ったと思います。 それは、彼女のスタイルというのは、彼女の曲を聴いたときに“癒し”を感じて欲しいということになります。彼女は、ハワイアンマナを使いながら、更にコンテンポラリー風の歌を割り込ませていることになります。それはマナを共鳴させることと同じ感覚になります。彼女の様に美しい高音を出せる歌手はなかなかいません。おめでとう、エイミー!(笑)。
-今の質問の続きになりますが、ご存知の様にたくさんの日本人がハワイに行き、またタウアさんはこうして何ヶ月もの間日本に住んだり、エイミーさんも頻繁に日本に来られたりしていますが、日本とアメリカではなく、日本とハワイはこれからどのような関係を続けていけば良いと思われますか?
■AMY:あなたが先に言いたい?それとも私に先に言って欲しい??(笑)
(タウアさんが、どうぞと手を差し出す)
■AMY:私は、日本とハワイはとても似ていると思うの。昔の日本と昔のハワイも似ていると思うの。日本の昔の歌の歌詞をみていると、ハワイと同じことを書いているのよね。 それは、風や雨であったり、生死についてであったり。私達ハワイアンと全く同じなのよね。また、ハワイの礼儀作法やアロハスピリットは日本でもとても感じるわ。 人を敬い、思いやる気持ちは、私たちが教わったのと全く同じなのよ。
私が感じるのは、、、これはオフレコだけど(笑)、アメリカ人はそれを時々理解できない時があるのよね。日本とハワイの関係に触れる時は、私はまさにこのことを言うわ。アメリカで日本人が誤解されるように、そういったレベルのところで私達ハワイアンも同じように誤解されるのよね。
■Keli'i:私達の文化には基盤があります。一方でアメリカ人は、自分達が誰であるかというアイデンティティーが希薄です。 エイミーと私は、ハワイアンとして歴史の始まりに戻ることができます。日本人もまたそうです。ルーツがあります。そういうわけで、先ほどエイミーも言っていたように、言語を学ぶことが、自分達が誰なのかにつながっていくキーとなるのです。だから、文化が生き続け、発展していくには、音楽やチャントが、ゴールドやお金などより断然価値があるもの一つになっていると思います。
-日本とハワイの関係は?
■Keli'i:私は妻と一緒に、日本人でさえもあまり行かないような色々な日本文化イベントを見に行っています。
■AMY:ハワイアンも同じよ(笑)。
■Keli'i:そうだね(笑)ただ違いは、ハワイアンは、日々自分達が一体誰であるかの答えを見つけるのに苦しんでいます。なぜならば、アメリカ人が全ての島を一掃し、ハワイの顔を変えてしまったからです。 しかし、日本ではいまでも自国の言葉を話せ、たくさんの文化的なものを保持することができます。
ハワイアンとの違いは、日本人は(日本の文化に対しての)感謝の気持ちが脇へおいやられてしまっているところです。Kala つまり“お金”というもののために。 そのお金に関しても、ハワイアンは、日々の生活に追われ、3つ4つの仕事をかけもちし、家族を養って行くのに精一杯です。一方日本は、生活に十分なお金はあります。そうした違いもありますね。
-タウアさんは現在日本でハワイ語を教えていらっしゃいますが、どのような感想をお持ちですか。■Keli'i:本当に「信じられない」という感想です。というのも、私の妻も同じように感じているのですが、私の期待をはるかに超えた人々に出会うことができたからです。 皆さん、とても誠実で、ハングリー精神に満ちあふれ、ハワイアンのルーツを知りたいと渇望しています。
-しかし、日本人がハワイアンのルーツを知りたいというのは不思議ではありませんか?
■Keli'i:前回のインタビューの時にもお話ししましたが、ある考古学者の説では、私達ハワイアンは、イスラエルを起源とし、そこから中国へ渡り、日本、フィージー、タヒチへ行き、そしてハワイに航海をして辿り着いたという説があります。ずっとずっと遡るのです。
私は土地や人、場所を祈祷する人間として、表面的なことでなく、ルーツを遡るために、また浄化するために、7世代分を祈祷します。そして、ネガティブなエネルギーをよいポジティブなエネルギーへと引き上げるようにしています。 そういう考え方からも、これは私の意見ですが、エイミーの声、フォルセットは同じ力をもっていると思います。普通の人間の心を超えて、もっと深いところに届き浄化させる力があると思います。
■AMY:(感慨無量な様子で)ワーオ!
ハワイにロミロミセラピストである2人の親友がいるんだけど、死期間近なクプナたちをお見舞いに、病院に行くんです。私たちは、“プレ(祈り)・パトロール”って呼んでいるんだけど(笑)、国に関係なく、人は皆、死を間近にすると、今までの人生がフラッシュバックして、神に祈らないと!だとか、仏様に祈らないと!と慌てたりしますが、私達は、そういう人達を落ち着かせる手助けをしに行きます。 私が祈り、友達がロミロミをして、また皆でお祈りをするのです。このことは、人が亡くなり、次の人生に旅立つの見届けるというとても美しい体験になります。
私は祖母の死にも立ち会ったのですが、それはまた違う角度からクプナを見るという全く別のものとなり、 とてもとてもヘビーなものでした。私たちがそうしたものに足を踏み入れる時は、精神的にも相当な覚悟を必要とするものなのです。
-今ではハワイより日本の方がフラダンサーの数が多いのではないかと言われているほどですが、フラダンサーが増えたことによって、昔と音楽を聞く姿勢や印象が変わってきたと感じますか?
■AMY:もちろんよ! だから、今回の『Generation Hawaii』の日本盤には、曲に日本語訳をつけているんです。 これで日本の人にも、私のアルバムについてより理解してもらえるようになったと思うわ。
-エイミーさんの新しいアルバムについて教えていただけますか?
■AMY:私はずっと英語の曲作りをしていて、祖母が亡くなってからというもの、全くインスピレーションがわかず、長い間ハワイ語の曲を書いていませんでした。私は、カウアイ島に住んでいて、フィアンセのジョンと出会い、マデリーンを妊娠し、そうしたら、曲が溢れ出るように私の中を駆け巡ったのよ。 それで、「これは今、ハワイ語のアルバムを作る時が来たんだ」と思ったの。
プロデューサーのマイケル・ラフは、今までに一度もハワイアンのアルバムを作ったことがなくて、これが初めての試みだったんだけど、「大丈夫よ。あなたの作ってきた作品は素晴らしいもの。信頼してるわ」って言って、彼にハワイアンミューッジクをレコーディングするのに必要なことを全て教えながら作ったの。
マデリーンは、あの記録的大雨で洪水になった14日後に生まれたのよ。カウアイ島の被害も大きくて、私は、もう少しでドクターヘリでカウアイ島から違う島の病院に運ばれそうになったのよ(笑)。
こうしたことが一気に起こって、マデリーンを出産する2週間前に全てのレコーでイングを終えたの。だから、大きなお腹を抱えて座って、息をすることもできない中、発声するという状況でやったのよ。
でも、それがかえってこのアルバムを完璧にしたと思えるの。
マデリーンも、このアルバムが他のどのアルバムよりも一番お気に入りなの。このアルバムの歌を歌うと踊るのよ。 彼女が生まれた日の朝、雨が降りだし、それと同時に私も破水したのよ(笑)。だから、彼女のハワイアンネームは“Ualeaokamahina”で、「ヒナの祝福の雨」という意味で、ヒナは、モロカイの守護神でもあるのよね。私たちのアウマクアはモロカイだから。 父親のジョンがマオリとのハーフでもあるから、マオリの名前もあるんだけど、“tikef”っていうの。ニュージーランド出身の彼女の曾祖母の名前になるわ。
こういうエピソードがあって『Generation Hawaii』はできあがったのよ。 これは、私の祖母から私へ、そして私の娘へと受け継がれて行くもので、まさにハワイのジェネレーション(世代)ということになるわ。
次にクリスマスアルバムだけど、私はずっと前からクリスマスアルバムを作りたかったの。 私が子供の頃ワイルクにあるハワイ語の教会クパイアナハに通っていて、その教会内では、ハワイ語で会話をし、ハワイ語で歌を歌っていたの。毎回教会のミサの後には、教会の奉仕として、大きなルアウやパンを配るサービスがあって、魔法の様なスペシャルな時間だったわ。
その教会での出来事がとても懐かしくて、その教会で歌った賛美歌をたくさん今回のアルバムに入れたのよ。また、アベアリマをラテン風にしてみたり、私がマウイで育って歌ってきたものとクリスマスを混ぜたものになっているわ。
私は、ハワイに戻ったらこのアルバムの中から「ハワイアンクリスマス」の撮影をするようになっているんだけど、私は、生まれてから一度も雪が降るところを見た事がないの。 もちろん雪は見たことあるけど、降るところは見たことがないの。私たちが子供の頃は、11月が来たら…信じられないかもしれないけど、ハワイも四季があるのよ!クリスマスシーズンになるとハレアカラに雪が積もるの。子供達は皆、その雪が見たくて山を登るんだけど、その雪にシロップをかけて、かき氷にして食べてたのよ!でも、降るところは見た事がないの。
だから、ハワイへ帰ったら、クリスマススペシャルを撮影するつもりで、今回のアルバムにも入っている有名な曲(歌いだす)“I'm dreaming over white christmas~”にのせて、オアフのマカハにある巨大なホワイトサンデービーチで撮影する予定なの。それが私の知っているクリスマスなのよ。だから、今回はそうした自分が育ってきて、見てきたもの、経験してきたものをクリスマスアルバムに盛り込んでいるわ。
-タウアさんは、日本の冬は寒いからハワイに帰ると聞いていますが(笑)、その後のご予定は?
■Keli'i:日本にいながらも、ハワイにいるかのように、文化について学ぶことがあります。また、それは、文化に対して最大の感謝をすることを意味します。
ハワイ語のクラスで出会った数名の生徒達に、ハワイ語のソングライティングを教える機会があり、その曲で彼らは素晴らしい演奏もして、今後もどうなるかを是非見てみたいとわくわくしています。 彼らにその曲をレコーディングするように頼みましたが、自分の国でハワイのことを学習し、正しい発音を学び、よい曲を書いて。その後何が起こるかを考えて欲しいと願っています。 もしかしたらエイミーもその中のキレイな曲に興味を示すかもしれないですしね?!(笑)
■AMY:もちろんよ!(笑)
■Keli'i:そうなったら事はいい方向にいきますよね。なぜならば、エイミーぐらいの大物アーティストが、曲を手に取って「素晴らしい曲だわ」と感じ、それをレコーディングしてみたら、実は日本人がハワイ語で書いた曲だったっていうことになるわけですからね! それを目標としたら素晴らしいと思わない、エイミー?!
■AMY:本当にその通りね!
-それこそ素晴らしい文化交流になりますよね。
■Keli'i:本当にその通り!
■AMY:多くの人がハワイアンソングの書き方を知らないと思うんだけど、ハワイアンソングには、たくさんの曲の層があって、また詞にもたくさんの違ったKauna(秘密)の層があるの。そういうことは、ケリィのような知識と経験豊かな人のみが教える事ができるのよ。
だから、彼の日本人の生徒さん達がハワイ語の曲を書いているっていうのは、出産のようなものだと想像するわ。つまり、それはスピリチュアルなものが生まれてくるということよ。メロディーということではなく、言語ということでもなく、その曲にはスピリチュアルなものが宿るというレベルになると思うわ。それはとてもとてもヘビーなことでもあるわよ。
■Keli'i:現段階ではそこまで深く触れる必要はないかもしれませんが、ただ今は彼らに書くことにチャレンジしてもらう必要があり、そして時が経てば、皆「わぁ、なんてことだ!」とここにもあそこにもKauna(秘密)があるって気づくことになると思います。 しかし、こうしたこと全てをやるにはもっと多くの時間が必要ですね。
■AMY:(映画「Karate Kid」の有名なセリフを引用して)wipe on & wipe off (笑) (皆の成長が重なって、どんどん発展していくわね。といったような意味)
-今ふと思い出して、話は飛びますが、今年6月にホクレア号が横浜に到着した時、タウアさんが出迎えたという事もありましたが、その後ホクレア号が日本に残していったものが何か根付いていると感じますか?■Keli'i:初めの質問に戻りますが、エイミーと私がどうやって友達になったかというと、彼女の弟(younger brother)が、私が書いたいくつかの曲をレコーディングして…
■AMY:(小声で)兄(older brother)よ!(笑)。
■Keli'i:ああ、お兄さんね。また、もう一人のお兄さんが、ホクレア号のクルーメンバーだったからなんです。エイミーが先ほど“層”という言葉を使っていましたが、このように私達の友情が層をなして発展しているのは、彼女の兄弟、家族と私がつながっているからです。
私が今まで訪れた数々の町で、カヌーについて書いた新しい歌を聴いてもらったり、現在もなおカヌーに関したダンス(フラやハカ)も教えたりしていますが、それらを通して考えると答えは“YES”です。
一つの例として、先日鎌倉に行き、ビデオなどを使って、ホクレア号について学ぶワークショップを開いたのですが、ワークショップの直前にあるお家へ伺ったのですが、なんと驚いたことに、そこでも、ホクレア号のことを話ていたのです!
■AMY:ワーオ!すごいわね!
■Keli'i:同じ町でだよ?!そこにはホクレア号に興味がある人達で一杯だったんだ。
■AMY:ワーオ!
■Keli'i:私は、いずれもっと頻繁にカヌーが日本にやってくる光景が目に浮かびました。
■AMY:ワーオ!素敵ね!
■Keli'i:だから、答えはもちろん“YES”です。
-エイミーさんは、ホクレア号が日本に来た事に対して何か感想はありますか?
■AMY:とても素晴らしいことだと思ったわ。まずハワイ州観光局の一倉さんが、きちんと段取りをして実現したことにとても驚いたわ。時には政府を通さないといけないこともあり、理解できないこともあったはず。それを彼はやりこなし、すごいと思ったわ。 特に、ホクレアが無事着いた後のディナーで、彼が泣いているのを見た時は、彼がしてくれた事に私達は皆、本当に感謝したわ。
-クルーメンバーであったお兄様は何と仰っていましたか?もしかして日本を訪れるのは初めてだったのでしょうか?
■AMY:そうなのよ!信じられなかったわ(笑)。飛行機でハワイへ帰ってきたのも信じられなかったわよ(笑)。兄は、靴も履いてなかったらしいの!彼はKolohe(わんぱく)なのよ(笑)。
私の2人の兄達は、様々な経験を経て、大きく変わったと思うわ。
私は、家族の中ではベイビーなの。エリックは5歳上で、ホクレアのクルーのティミーは10歳上だから、私は一番下で、兄達は常に上になるでしょ。 その兄達が経験した事を通して、特に航海を経て、男性として成長していく姿を見ていて、モロカイ出身の私の家族は、半分はエンターテイナーで、半分はカヌーに従事しているの。 彼を見ていて、ほとんどの人が知らないんだけど、彼のミドルネームは、Kahinaluaと言って、やはり航海冒険者だった大叔父の名前をもらっているのだけれど、彼は恐れていたの。その名前には大きなKuliana(義務、責任)が備わっているからなのよ。
彼は次のステップに進む心構えが、ほぼできていると思うわ。 彼はホクレアに一生を捧げるつもりだと思うの。常に全身全霊を尽くし、真剣だもの。だから、彼がホクレアに専念している姿を見ているのはすごく嬉しいわ。
■Keli'i:彼は今、マウイで大きなカヌーを建造中で、まだ完成してはないけど、彼は…、
■AMY:決意はしているのよね(笑)。
■Keli'i:私達もそのカヌーが出航するのを楽しみにしているんです。
-では、最後に、エイミーさんはこの2枚のアルバムを出した後の予定は考えてらっしゃいますか?■AMY:私の次の旅についてかしら?!
-はい、そうです。
■AMY:私はニューヨークから帰ってきたばかりで、Finestains Cafeというジャズクラブでライブをやったばかりなの。それで、新しいマネージメント会社が決まり、私の新しいマネージャーは、2年間ローズマリー・クルーニーのマネージャーをしていて、彼女が亡くなった時に退職した方なんだけど、彼は私の今後数年間のゴールを決めてくれて、私は、ノラ・ジョーンズや、ダイアナ・ロス、ナタリー・コール等のクラスになりたいと思っているの。
私は、ショーでは常にハワイアンをやるけど、ちょっと幅を広げようと考えているんです。
そういう訳で、まず、マット・キャティンガブ率いるホノルル・オーケストラの演奏でアルバムをレコーディングをしたのよ。そこで私達が細心の注意を払ったのは、ハワイアン女性、アーティスト、母親を代表するような曲選びをするという事。例えば、John Forgetyの“Have you ever seen the rain?”の曲を私はゆっくりとフルオーケストラの演奏でレコーディングしたんだけど、この曲も注意して選んだ理由は、私の家族のアウマクア(守護神)は“雨”だからよ。
この曲をNYでやった時、評論家の人たちの目の前で歌ったんだけど、彼らはただ呆然と座っていたわ。 私は、彼らが想像していたようなハワイアンミュージックをやることはできなかったのよ。 だから私はちょっとしたそのギャップを埋めなければならなかったの。でも、私は夢であった『Generation Hawaii』をリリースすることができて、そのギャップを埋めることが出来たわ。彼らは批評で“Excellent(非常に優れている)”と書いてくれたの。つまりそれは、彼らが私が何を歌いたかったのかをわかってくれたということだわ。
私は、ハワイアンはもっとすこぶる洗練された音になれると思うの。とても素晴らしい作詞家がいて、同時にとても詩的情緒溢れたものがかけるんですもの。 私の新しいマネージャーであり、プロデューサーである彼は、次の次に私を導こうとしてくれているの。 私が出来る事といったら、彼のようにハワイアンミュージックに対して感謝している人についていくしかないわ。これが私の新しい旅よ。 また、来春には『Generation U.S.A』というアルバムもリリースする予定よ。
-最後にハワイではなく、こうして日本で2人で会ってお話しするのはいかがですか?
■AMY:この間会ったのも日本だったわよね(笑)
■Keli'i:エイミー!(突然手を差し出す)
■AMY:えっ?!何?!じゃんけんぽん?!
■Keli'i & AMY:ジャンケン、マウンケン、サッカサッカポン!
-日本のじゃんけんとは違いますね?
■Keli'i:はい、でも、じゃんけんは日本から始まったものですよね?!これがハワイアンスタイルです。ハワイの人は皆やりますから、今度ハワイに行ったら試しにやってみて下さい(笑)
-ありがとうございました。
取材協力:
ワールドクルーズサウンド(WCS)http://www.worldcruisesound.com/index.html
アロハレインボーアカデミー(ARA)http://aloha-rainbow-academy.com/
聞き手:kaimanahila
通 訳:村田実紀
『ハワイアン・クリスマス』 プルメリア・レーベルより 11月21日発売!
■アルバム名:『ハワイアン・クリスマス -A Hawaiian Christmas-』
■品 番:PCCY-01857
■価 格:¥2,520(tax in)
■発 売 日:2007年11月21日(水)
■完全対訳付:ハワイ語の歌詞と日本語の歌詞を完全掲載
■発 売 元:株式会社ポニーキャニオン TEL:03-5521-8014 FAX:03-5521-8111

