3年連続グラミー賞受賞の快挙を成し遂げたダニエル・ホー氏の登場です。

2年半前にインタビューさせていただいたときは「グラミー賞は僕とは関係ないよ」と
おっしゃっていましたが、なんと、それから3年連続です。
このインタビューは昨年行ったもので、3度目の受賞前でした。

今回もグラミー賞のこと、ウクレレやギターのお話、新しいアルバムのお話など
盛りだくさんです。 いつも変わらぬ、優しい笑顔で丁寧にインタビューに答えていただきました。
本当にナイス・ガイです。

3月には日本ツアー、ニューアルバムの発売とダニエル・ホーファンには
たまらない春となるでしょう 。

-2年半ぶりのインタビューです。前回お伺いしたときに、賞を受けることは素敵なことだと思うと仰っていましたが、その後2年連続でグラミー賞を受賞されましたね。私たちもとても嬉しかったですが、ご感想はいかがですか?
Daniel:
あの当時はグラミー賞のハワイアンアルバム部門というものがどういうものなのか全くわからなかったので、まさか受賞するなんて思ってもいませんでした。賞をとろうとして何かやったりもしなかったし、グラミーに関連の組織にも入っていませんでしたしね。ですから本当に僕たちにとって大きなサプライズでした。 グラミー賞にハワイ部門が出来た年は、Brothers CazimeroやKeali'i Reichelなどたくさんの大物ミュージシャンがノミネートされていましたからね。翌年にまさかこんな小さなレコードレーベルにチャンスがくるとは思ってもいませんでした(笑)。

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-あの時のインタビューでは、「もし、グラミーを狙っているのなら、賞を獲るためのCDを作らないと獲れないのかもしれない、そうすると自分の好きな音ではなくなってしまうかもしれない、そういうのは僕は好きじゃない」と仰っていましたが、自分の好きな音でこうしてグラミーを受賞されて、いかがでしたか?
Daniel:僕のレコードレーベルでは、ただミュージシャンがやりたいものをやっているだけなんです。例えばGeorge Kahumoku Jr.は、彼ができるものを、例えばそれはキリスト教の賛美歌だったり、彼がやりたい事なら何でもいいんです。息子のKeokiもHerb Ohta Jr.も誰でもそうです。それで僕たちはうまくいっているんです。だから僕たちは、グラミー賞を得ようとするために、何か特別な事はしません。

今まで出したスラック・キー・アルバムも、たまたまリリースすることになったんです。1997年からやっていてもう10年以上やっています。マウイで毎週行われているGeorgeが司会のスラック・キー・ライブのレコーディングをしようっていうことから始まり、皆のライブをまとめたのですが、そこにはライブの出演者と観客のやりとりからでるエネルギーや興奮があり、そういったものを収録できたんです。それぞれがソロのライブなのですが、それでもレコーディングするべき素晴らしいエネルギーがあるんです。また、レコーディングする価値のある音楽であり、出演者がLed Kaapanaなど皆一流なアーティストですしね。 それが多分観客の琴線に触れたのではないでしょうか、特にメインランドの人たちに。壁を打ち破ったという感じですかね(笑)

-2年連続でスラック・キー・アルバムがグラミー賞を受賞しているというのは、やはりメインランドの人が選んでいることの影響があると思いますか?
Daniel:「ダンシング・キャット」
(スラック・キー・ギターの名手たちを世界に広めたレーベル会社)を設立したジョージ・ウィンストンは、この20年以上の間に40以上のスラック・キーのCDを輩出していて、彼がスラック・キーを確立した人だと思うんです。しかも、メインランドだけでなく、ヨーロッパや他のいろいろな国に広めました。BMGレコードが配給元だから、国際的になっているはずです。

彼はアーティスト達とツアーに周り、たくさんのコンサートをやって、グラミー賞に先だってたくさんの土台作りをしました。こうしたことは、他の事とは無関係のようでありますが、実はそれにグラミーがついてきたという形になったんだと思います。

僕も97年からスラック・キー・アルバムをレコーディングしてきて、ただ単に(グラミー賞受賞ということが)起こっただけなんです。それがうまくかみ合ったという感じですね。それはとても素敵な事だと思っています。だって、スラック・キーは、トラディッショナルなもので、ハワイの芸術の形ですからね。おそらく中には別の感想を持っている人もいるかもしれませんが、僕はないですね(笑)、僕は、"COOL!"って思っています(笑)。

-ということは、メインランドの人は、スラック・キーをハワイのトラディッショナルのものと認識してきているということでしょうか?
Daniel:そうですね。トラディッショナルな演奏方法と認識されてきていますね。多分たくさんのハワイアンアーティストがメインランドでライブ活動を行っていて、それも多種多様なライブだと思うのですが、例えばMakaha Sonsなどは、1年に100回以上ライブを行っています。なので、スラック・キーだけではないと思います。
ただ、スラック・キーは長年メインランドでライブ活動がされており、現在も頻繁に行われているので、確実に知名度はありますね。
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-グラミーを受賞してから生活は変わりましたか?忙しくなりましたか?
Daniel:(ため息まじりに)はい…(爆笑)。 正直言って、本当にまったく予想もしていないことでした。自分のキャリアややっていることがどんな風に変わるかなんて知る方法はありませんが、それは自分の残りの人生につながっていくことになります。

1回目のグラミーの後は、たくさんのことが変わって、知名度も上がり、ミュージシャンとしてできることは何でもやりました。 でも、僕の音楽自体は大きくは変わってないですね。いまだにもっと上手く歌えるように、キーがとれるように、弾けるようにと練習していますし、もっとよい曲が書けるようにと努力しています。ちょっとずつですが上達していると感じています。ミュージックビジネスの方でも、皆さんに認識されるようになり、たくさんのことが変わりました。

もちろん2回目の受賞の後は、もっと忙しくなったと思います。しかも、そのほとんど、99%はポジディブな流れになっています。自分達が受賞後に行ったライブ、CD制作等はとても良い方向へ向かっています。ただ1%だけ、その知名度により起こるネガティブなことがたまにありますね。 それは音楽評論なのですが、あれもこれもスラック・キーのことで、インストゥルメンタルアルバムよりも、もっとヴォーカルをいれたアルバムであった方がよいとか…。
でも、実際に僕が今まで出した12枚のアルバムのうち7枚はヴォーカルアルバムで、ほとんどがヴォーカルなんですよね。皆僕自身や僕の音楽の悪い部分を探そうと躍起になっていて、まあ、でもそれはとても小さななことで、ごくごくわずかな音楽業界の人がやっていることなんですけどね。
一般の人やファンの方々には全くそんなものはありません。これはちょっとした裏話で、意地悪というかライバル心というか…、あまり気分のいいものではありませんが、でも、that's OK! (笑)。

-現在はどのような活動をなさっていますか?
48_daniel_02.jpg Daniel:さまざまな活動をしています。
最近終えたばかりの大きなプロジェクトは、ニューソロアルバムですね。『Sunny Spaces』というアルバム名で、ボーカル、ピアノ、ベース、ドラム、ギター&ウクレレを全部入れ、1曲以外は全部オリジナルソングになります。音は”アコースティック・ポップ・ロック”といった感じです。とてもわくわくしています。完成するのに6ヶ月かかりました。このアルバムは、2月に日本先行発売になるんです。3月には発売記念ツアーを行うことも決まっています。

自分自身の音楽活動では、ライブのために、ただただ歌や楽器の練習をしています。 また、他にはウクレレ教則本『Exploring Ukulele』を作り終えたところです。こちらはHerb Ohta Jr.と一緒に作ったのですが、中級者対象になっています。1冊目の時は、『Discovering Ukulele』というものだったのですが、この2冊目の本を2008年中に発売できたらいいなと思っています。

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あとは、他にもたくさん、全部で8枚のCD制作を手伝いました。その中の一つに『Na Mele Moku O Keawe』 というアルバムがって、全てBig Islandの曲で、11人のBig Island出身の一流のアーティストが参加しています。Keoki Kahumokuがプロデュースをしていて、Daniel Akaka Jr. やLim Family等素晴らしいアーティスト達ばかりです。また、先ほども話したマウイのライブシリーズ第3弾になる『Treasures of Hawaiian Slack Key Guitar』も数ヶ月前にリリースしました。

その他には、もうすぐハワイアンアルバムができあがるところです。全てオリジナルのハワイアンミュージックで、これはとてもおもしろいものになると思います。僕はAmy Ku'uleialoha Stillman(フラ研究の第一人者)に曲を書きました。また、Herb Ohta Jr.とも『Ukuleles in Paradise 3のCDを作ったり…(他に何をやったかをしばらく考える)

-あまりにもたくさんありすぎて思い出せないようですね?!(笑)
Daniel:あっ、あとスラック・キーの教則本も作り終えたばかりです!Gキラウエア・チューニングで、その名も『Slack Key Guitar』という本です(笑)。 48_daniel_04.jpg 僕はいつも
Gキラウエア・チューニングで演奏していて、(ダニエルが開発したスラック・キーとウクレレが合体した楽器)D6でもこのチューニングでやっています。この日本語版も2008年早々に発売する予定です。それもとても楽しみにしています。

-こうして色々活動されているということは、今はハワイにいらっしゃることが多いのですか?
Daniel:いえ、ほとんどL.Aで活動していて、時々レコーディングのためにハワイに行っているという状況です。だいたいアーティストの皆さんが、僕の家に来てくれるんです。
例えば、Herb Ohta Jr.も、L.Aでライブがあってやってきて、数週間滞在して、その間にCDを作ったり、教則本を一緒に作ったりしているんです。2007年は、ほとんどL.Aの家にいましたね。レコーディングやスタジオワークが多かったですからね。2008年は、レコーディングもやりますが、ライブ活動もやっていくつもりなので、外にもっと出て行く予定です。

-今回は2週間ほど日本各地で「ギター・クリニック・ツアー」(2007年11月に行われたクリニック)を行っていたそうですが、内容と感想をお聞かせ下さい。
Daniel:これはYAMAHAが主催のツアーで、YAMAHAの人たちと一緒にやっています。実は僕は2006年8月からYAMAHAの契約アーティストになったんです。 主にトップレベルのアコースティック・ギター、Lシリーズを使って演奏してみせるんです。
クリニックのコンセプトは、「アコースティック・ギターってこんなに簡単なんですよ」っていう事を実際に見ていただくものなんですね。半分は、
Gキラウエア・チューニングでやって、「こんなに使いやすいんです」ということを知っていただくと同時に、アレンジメントのアイディアを紹介して、ギターで、こんなこともできるんですよって教えたり、あと半分は、スタンダードなチューニングを見せたりします。半分演奏で、半分クリニックという内容ですね。 いつも自分がやっているのとちょっと違うのでとても楽しいですよ。半分パフォーマンスで、半分クラスになりますからね。

僕が音楽の仕事をはじめて使用してきた楽器のほとんどが、ピアノ、キーボード、ベース、ドラム、ミキシングボード、ありとあらゆるものがYAMAHAだったので、その会社を代表して楽器を広めることができてとても光栄に思っています。

-教える時は、ハワイアンミュージックで教えているのですか?
Daniel:数曲はハワイアンミュージックで、僕のオリジナル曲でも教えたりしています。また、たくさんのポップソングと、多種多様な音楽を混ぜてやっています。というのも、富山や金沢といった地域では、皆さんハワイアンミュージックにそれほど詳しいわけでもなく、また、これはハワイアンのプレゼンテーションではないですからね。ハワイアンミュージックを数曲に、スラック・キーの
Gキラウエア・チューニングを教える時は、オールドフィンガースタイルで、色んなジャンルの曲で教えています。こうしたデモンストレーションは臨機応変にやっていて、これだけ簡単なんですよって皆さんにお見せしています。
中には、皆さんがよく知っている「Change The World」や「Big Yellow Taxi」等で練習したりして、本当にありとあらゆるジャンルの曲を使ってやっています。基本的に、まずお客さんを見て、「ハワイアンミュージック好きかな」と判断すれば、そうした音楽でやったり、行く先々で、どのような人が参加しているかによって決めます。

-ということは、Danielさんのことを全く知らずに参加される方も多いということですか?
Daniel:はい、全部で12都市を回りましたが、ほとんどの方が僕の事を知らずに参加していますね。

-とてもいいツアーだったようですね?
Daniel:はい、その通りです!僕は食べることが大好きで(笑)、札幌では札幌ラーメン、福岡ではとんこつラーメン、浜松ではうなぎ、大阪ではお好み焼き等、その土地の名物を食べて、もう感動でした(笑)。あっ、あと新潟でいくらやうにを食べました!あそこはシーフードがおいしいですよね(笑)。

-前回は6弦のウクレレの話を伺いましたが、最近のウクレレ、ギターはどのようなモノを使っていらして、何かこだわりはあるのでしょうか?
Daniel:前回のインタビューの時は、確か、初めてのD6モデルのウクレレがちょうどできあがったばかりの時だったと思います。今使っているものの一つ前で、その当時は、コアの木を使って作っていました。
48_daniel_05.jpg でも、今使っているのは、Koalohaにオーダーメードしたもので、スプルースとローズウッドを使って作るようにお願いしています。これらの木を使った方がよりよい音がでます。アコースティックの楽器では、この木からでるトーンが僕の好きな音なんです。
ギターも、同じ素材で作っています。ローズウッドは、とても大きく豊かな音を出し、スプルースは、とても明るく清澄な音を出すんです。
コアは、ハワイ産の木でとても見た目はキレイなのですが、音からいくと最良の選択とは言えないんですね。僕が一番考慮するのは音なので、よい音を出すものを中心に選びます。そして、こんなナイスな音がでるんです(ここでD6をもって弾きだす)。 小さいボディーなのに、こんなに大きな音がでるんです。
これは新しいモデルのD6で、KoalohaのクラフトマンPaul Okamiが作ってくれました。今までで最高のものです。音から言っても、機能から言っても完璧に作ってくれたんです。彼自身もあまりのできに驚いていたぐらいでした(笑)。 確か1年以上かけてこれを作ってくれました。
これはスラック・キーと合体しているので、キラウエア・チューニングを使っているんですが、ウクレレなのでキーはCになっています。ウクレレはギターより5フレット分音が高いからです。(D6を見せながら)だからこれでは、Cキラウエア・チューニングに合わせていて、ギターで弾くスラック・キーの曲をウクレレでも弾けるようにしているんです。

-このD6は、Koalohaから購入することができるのですか?
Daniel:はい、できます。HPはhttp://www.koaloha.com/です。ただ、手に入れるにはちょっと時間がかかるかもしれないので、お店に行って見つけた方が早いかもしれません。

-とても人気があるということですね。
Daniel:そうですね。彼は、このD6を作るのに随分忙しいみたいです。ハワイにはたくさんのウクレレプレイヤーがいて、皆さん僕のことをウクレレプレイヤーとしても評価をしてくれています。また、Herb Ohta Jr,とデュオで『Ukuleles in Paradise』シリーズを作成して、僕はベースパートを弾いていますが、(ここでD6を使ってベースパートを弾く)、普通のウクレレだとこういう音になるんですね(またD6を使って、ウクレレの音を弾く)。僕は、これで低い音を弾くことができるんですね。だから、このD6はとても便利なんです。

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-日本人が初めてD6をみたらびっくりしますね(笑)。
Daniel:そうですね。でも、YAMAHAも”ギタレレ”というのを作っていますね。ただ、それはもっと遊びの要素が強いですけど。でも、6弦で、もう少し大きくて練習用にはいいですし、とても楽しめると思います。このD6は、レコーディング用にも使用でき、プロ向きにできています。

-きっと「6弦」と聞いた時に、皆さんダブルストリング(2重弦)を想像していたと思います。
Daniel:そうでしょうね。でも、これはシングルの6弦になっています。

-ところで、プロデューサー、アーティスト、レーベルの経営者とさまざまな活動をなさっていますが、どこに重きを置いていらっしゃるのでしょうか?
Daniel:今現在のプライオリティーは、ニューアルバム『Sunny Spaces』になると思います。オリジナルソングで、歌って、楽器も演奏して、このアルバムはミュージシャンとしての僕の集大成になっています。プロデューサーとしての知識、また音楽としてはキーボードを弾いたり、違うジャンルを混ぜたり。それはジャズ、ハワイアン、クラシックなどで、それをミュージシャンとして作り上げ、これら全てをまとめる機会に恵まれました。なので、プロデューサーとして、ミュージシャンとして、また作詞家としての自分がこのアルバムで表わされていると思います。 自分がやっていることが、僕が誰であるかを表現していることになりますね。こうしたそれぞれの違った仕事全てが、自己を作り上げていることになります。

例えば、プロデューサー業からはマイクの使い方を学び、それから歌い方を教わります。音についても教わり、そこからアレンジの仕方も学びます。そうした知識を今度はステージにもっていき、バンドとどうやってやっていけばいいかを学びます。 演奏でいうと、観客からリアクションがある曲もあれば、ない曲もあり、それが今度はスタジオワークの参考になります。全てが常に新鮮味をもたらしてくれます。

1年かけてレコーディングをし、今度はそれをもって、スタジオの外を飛び出し、公の場で披露し、人々に会い、また違う食べ物を食べ(笑)、写真をとって、僕は自分の撮った写真をアルバムのジャケットにイメージ写真として使っているんですが、こうした経験をまた次の曲作りに生かしています。

教えることも同じです。例えば、Herb Ohta Jr.と一緒にワークショップをやる時も、皆が一体何を学びたいかをまず明確にします。なので、クラスのはじめに「ウクレレの何を学びたいですか?コードについてですか?曲を弾けるようになりたいですか?」と聞いています。そのリクエストを後でまた参考にして、教則本の作成に役立てることができ、こうした生徒さん達とのやりとりがまたとても興味深く、新鮮です。

-たびたび日本にいらしていますが、日本のハワイアン音楽、ウクレレ、スラッキーなど、変化を感じていらっしゃいますか?
Daniel:はい、感じますね!先日も(2007年11月23日)KIWAYA主催のウクレレコンテストに審査員として参加したんですが、16人の参加者がいて、中にはジャズを演奏する人、サンバやボレロを演奏する人もいれば、オリジナルソングを歌いながら演奏する人もいたんです。それを見てそのレベルの高さにとても衝撃を受けました。テクニック、また創造性においても、とても美しいオリジナル曲を作っている人もいたし、チェロやコンガと一緒に演奏している人もいて、とても芸術性に富んでいました。 本当に急激に発展していると思います。こうした変化を見るのはとても驚くべきことで、素晴らしいことだと思います。

-日本はフラブームが起きています、その一方、ハワイの音楽自身はまだマイナーの感を脱しきれないのでいます。Danielさんはこの状況をどうお感じになりますか?
Daniel:おそらく僕はハワイアンミュージックが日本でどの程度人気なのかよくわかってないのですが、フラがとても人気だというのは聞いています。ある特定の曲はフラが踊れて、他のものはできないんですよね。でも、どんな形であれ、日本の皆さんがハワイの文化に触れていただけるのは、それがフラを通してであれ、ハワイアンミュージックを通してであれ、とても素晴らしいことだと思います。確かに他のハワイアンミュージックにも、もっと接する機会があればいいなとも思いますが、フラのブームについては、正直僕にはよくわからないですね。

-日本では、まだまだ「ハワイアンミュージック=フラの伴奏音楽」という風に認識されていることが多いようですが…。
Daniel:That's OK!(笑)。皆さんが好きなものがそれであったなら、それでいいと思います。皆さんがそれを喜び、楽しんでいるんならそれでいいと思います。
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-KONISHIKIさんは、その状況に満足しておらず、今ハワイの若者達の間で流行っているハワイアンミュージックを広めようと新しいレーベル会社も立ち上げ尽力されていますが…。
Daniel:あぁ、なるほど!「ジャワイアンミュージック」のことですね?! 確かに、コンテンポラリーミュージックやジャワイアンミュージックは日本ではあまり聞きませんね。それよりも、もっとトラディッショナルミュージックやフラソングの方が人気のようです。それは僕がずっとKeoki KahumokuやGeorge Kahumoku Jr.等と一緒にやっているような音楽に近く、そっちの経験の方が確かにあります。ジャワイアンミュージックはあまりやらないので、だから気づかなかったですね(笑)。

今ハワイではそういう音楽がとても人気ですが、日本にはなかなか入って来ていません。とても楽しいスタイルの音楽で、たくさんのカバー曲もあって、その人それぞれの解釈の仕方がウクレレとレゲエビートとともに表れていてとてもおもしろいです。 ただ、僕は、日本のハワイアンミュージックシーンの現状に対して、賛成とか反対とかは言えませんが、日本人の皆さんが聴きたいと思うもの、それが今のハワイの若い人たちが好きなコンテンポラリーなものよりも、もっとフラにつながった、トラディッショナルなものだとしても、それはとてもCOOLだと思います。

-先ほどもお話しにありましたが、3年ぶりのアルバム発売となるそうですが、その内容を教えて頂けますか?
Daniel:コンセプトは、前作の『Simple As A Sunrise』と同じになります。まずVocal(歌)があり、ギターはほとんど僕が弾いています。(小声で)YAMAHAのね(笑)あと、数曲はウクレレとピアノも僕が弾いています。バーカッション、ベース、ドラムは他の人にやってもらっています。

 "Happy Album"になっていて、先ほども言いましたが、僕の経験から作っていて、ミュージシャンとして、プロデューサーとして、作詞家として学んだものをまとめたものになっています。 特にスペシャルだったことは、新しいスタジオ機材で録音することが出来た事です。新しいレコーディングシステムで、24ビットの全てビンテージの機材です。EQもコンプレッサーもとてもいい暖かみのある音がでるものでできたんです。なので、アコースティック・サウンドのエッセンスを取り入れることができました。今まで出したどのアルバムよりも一番よく出来ていると思います。本当にたくさんの事を学び、楽しかったです。

-全部オリジナルソングですか?
Daniel:1曲以外はそうです。その1曲は、この10年間ずっと好きだった曲で、Vince GIllの『Pretty Little Adriana』 になります。有名な曲ではないのですが、僕は、有名な曲だからカバーするのではなく、好きだからカバーするっていう主義なので(笑)。だから、もしかしたら皆さん聴いた事のない曲かもしれません。 Vince Gillは、有名なカントリーシンガーなんですけど、この曲はとてもシンプルで、心を打つストーリーがすごく好きで、ずっとこの曲をレコーディングしたかったんです。

-話は変わりますが、以前教えていただいた、お寿司屋さん「ミッチーズ」と「ヤマズ」は  私の行きつけのお店になりました。おいしいモノが大好きだとおっしゃっていたダニエルさん、最近のお奨めの店教えてください。
Daniel:ちょっと見つけづらい場所になりますが、一軒あります。バー・レストランで、カラオケもできる"Henry Loui's"といいます。空港からさほど遠くない、モアナルア地域にあります。とてもいい感じのレストランで、常連客もたくさんいて、料理もおいしいし、遊びにいくにはすごくいいですよ。おいしいPupu(アペタイザー)もあって、接客もとてもフレンドリーなんです。ハワイに行く度に毎回行ってます。そこが僕の新しいお気に入りの場所ですね(笑)

-今も相変わらず毎朝納豆食べているんですか?
Daniel:はい!家にいる時は毎朝食べるように心がけてます(笑)。
48_daniel_09.jpg 健康にいいですもんね!でも、食べる前に100回はかき混ぜないと(笑)。

-今後の予定と、3回目のグラミー賞について教えて下さい。
Daniel:今後も今やっていることを続けて、できる限りベストな音楽を作り続けていきたいと思います。それには、たくさんの事を学び、経験し、音楽的にも、私生活でもできるだけベストな人生を送っていきたいと思います。

3回目のグラミー賞受賞については何とも言えません。
それよりも最も重要なのは、2007年は全部で8枚のアルバムの制作を手伝いましたが、皆、素晴らしいアーティスト達で、Tia Carrereであったり、Keokiがやっているスラック・キーのコンピレーションアルバムやBig Islandの曲を集めたコンピレーションアルバムだったり、カリフォルニア南部クムフラ協会のカヒコ&チャントアルバム『Kapi'olani』であったり、ニューアーティストであるKalani Smytheのアルバムだったり、Steve Sanoのスラック・キー・ギター・アルバムだったり。
僕たちは、彼らのサポートをし、各人にできることは何でも手伝って、その結果として、多くの人の心に響いて、認識されるようになったらいいなと思っています。また、認識されるのに値する人たちでもあると思います。その過程を楽しんでいるっていう感じですね。
こうしたことは終わりがないですからね。

-ありがとうございました。(2007年12月4日 新橋にて)

協 力:トゥモローハウス
通 訳:村田実紀
聞き手:Kaimanahila


3年連続グラミー賞受賞!!
50th Annual GRAMMY AWARDBest Hawaiian Music Album
■Treasures of Hawaiian Slack Key Guitar
Various Artists
Daniel Ho, George Kahumoku, Jr., Paul Konwiser & Wayne Wong, producers
[Daniel Ho Creations]
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【トゥモローハウスイベント情報】
■ダニエル・ホー サニー・スペーシズ・ツアー
3年連続グラミー受賞のマルチプレイヤー 初の単独ジャパンツアー開催決定!
公演日:3月4日(火)
出 演:ダニエル・ホー Daniel Ho (Vo, G, Uke, Pf)、
グレッグ・リー Gregg Lee (B)、
ランディー・ドレイク Randy Drake (Dr)
オープニングアクト: NUDE VOICE
会 場:STB139スイートベイジル(東京・六本木)
時 間:18:00開場/19:30開演
料 金:¥5000 ※オーダー別 ※全自由席、整理番号あり
お問い合せ・予約:トゥモローハウスhttp://tomorrowhouse.show-buy.jp/
Tel. 03-5456-9155
STB139 Tel. 03-5474-0139
チケット発売日:12月14日
電子チケットぴあhttp://t.pia.co.jp/0570-02-9966(Pコード277-511)
ローソンチケット 0570-084-003(Lコード34822)
イープラスhttp://eplus.jp/

※東京公演の他、全国4箇所で公演あり。
3月5日(水)THUMBS UP(横浜・神奈川県)
3月7日(金)ボトムライン(名古屋・愛知県)
3月8日(土)Gate's 7(福岡・福岡県)
3月9日(日)EZE(大阪・大阪府)

詳細はトゥモローハウスwebサイトへ
http://www.tomorrowhouse.show-buy.jp/