2025メリー・モナーク・グループ結果とちょっとの感想

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Uncle S

メリー・モナーク・フェスティバルも終わり
日本はGWに突入しました
メリモ繋がりは、もういくつか書きたいと思っていますが
まずは、グループの結果と素人目線の感想など…

一部、ヒロにいたかのような
妄想も入っていますがあしからず
全て、東京からのネット観戦

CONTENTS

ヒロ、4月、そしてフラ

メリーモナーク2025 上位入賞者一覧

昨年までの、常連強豪ハーラウのいくつかが休みとなり
どのような結果になるのかと興味深かったが
やはり強いところは強かった

完全復活の”フラ・ハーラウ・オ・カムエラ”

”ミス・アロハ”フラを誕生させた
カウアイ島の”ハーラウ・カ・レイ・モキハナ・オ・レイナアラ”

そして
2015年から10年ぶり8回目の出場となった
ロバート・カジメロ氏率いる
”ハーラウ・ナー・カマレイ・オ・リリレフア”

ミュージシャンとしても
ハワイイ音楽史に名を刻む
現在76歳のロバート・カジメロ氏のハーラウは
50年目を迎えた

ハーラウとして
メリモへの出場は今年が最後だと言っている


カーネのフラを牽引してきた
”ハーラウ・ナー・カマレイ・オ・リリレフア”
有終の美を飾った

総合順位

順位ハーラウクム・フラPoint
1stフラ・ハーラウ・オ・カムエラクネヴァ・ムック&カウイオナラニ・カマナオ1,216
2ndハーラウ・カ・レイ・モキハナ・オ・レイナアラレイナアラ・パヴァオ・ジャーディン1,213
3rdハーラウ・ナー・カマレイ・オ・リリレフアロバート・ウルヴェヒ・カジメロ1,205

ワヒネ・カヒコ(女性古典フラ)部門

順位ハーラウPoint
1stフラ・ハーラウ・オ・カムエラ605
2ndハーラウ・カ・レイ・モキハナ・オ・レイナアラ598
3rdハーラウ・フラ・カ・レフア・トゥアヒネ594
4thハーラウ・ヒイアカイナマカレフア593
5thハーラウ・ケクアオカラアウアライリアヒ581

ワヒネ・アウアナ(女性現代フラ)部門

順位ハーラウPoint
1stハーラウ・カ・レイ・モキハナ・オ・レイナアラ615
2ndフラ・ハーラウ・オ・カムエラ611
3rd ハーラウ・フラ・オ・カウヒオナマウナ600
4thハーラウ・フラ・カ・レフア・トゥアヒネ597
5thハーラウ・ヒイアカイナマカレフア597

カーネ・カヒコ(男性古典フラ)部門

順位ハーラウPoint
1stハーラウ・ナー・カマレイ・オ・リリレフア596
2ndハーラウ・ヒイアカイナマカレフア591
3rdハーラウ・ケクアオカラアウアラアヒ587

カーネ・アウアナ(男性現代フラ)部門

順位ハーラウPoint
1stハーラウ・ナー・カマレイ・オ・リリレフア 609
2ndカヴァイウラオカラ601
3rdハーラウ・ケクアオカラアウアラアヒ597
4thハーラウ・ヒイアカイナマカレフア596

フラ・ハーラウ・オ・カムエラ(Hula Hālau ʻO Kamuela)の輝き

今年の総合優勝
フラ・ハーラウ・オ・カムエラ

クネヴァ・ムック(Kunewa Mook)
カウイオナラニ・カマナオ(Kauʻionālani Kamanaʻo)
ふたりのクム・フラが導く強豪ハーラウ

一時期の無双状態から
ここ数年、勝ちきれない時期もあったが
完全復活を遂げた

踊りは静かに始まった
ワヒネたちが、祈るように
クイーン・エマ(Queen Emma)をたたえるメレ

ホオイポ・イ・モロラニ・カ・ウア・アープアケア
(Hoʻoipo i Mololani Ka Ua Apuakea)
雨の名前が、歌になっている

踊り手たちの手が、風を撫で
視線が、遠い過去を呼び覚ます

ダンサーの人数に゙圧倒され
同調整の高さに驚かされる
競技フラとして完成され尽くしている

そして、アウアナ
「クーウィリ(Kuʻuwili)」の刺激的なリズム
プイリが空気を割り、パフ・ドラムが舞台を揺らす
圧倒的なパワーと迫力
数は正義だと想わせる

スピーディーで力強いのだが
優雅な滑らかさも失わない

「クーウィリ(Kuʻuwili)」という曲が持つ
カオナ(裏に隠された意味)を見事に表現していた
(セクシャルなカオナが隠れている)

汗が額を伝っても、笑顔は崩れない
まさしく、フラのちからだった

ハーラウ・カ・レイ・モキハナ・オ・レイナアラ(Hālau Ka Lei Mokihana o Leinaʻala)のしなやかなフラ

準優勝
ハーラウ・カ・レイ・モキハナ・オ・レイナアラ
レイナアラ・パヴァオ・ジャーディン(Leinaʻala Pavao Jardin)が率いる

アウアナでは
フラ・ハーラウ・オ・カムエラを抑え1位となった
”Palisa”で踊る彼女たちのアウアナはやわらかい

このメレは
モロカイ島で闘病生活を送っていた少年が書いたと言われている
空想の世界でパリを始め世界を旅している曲

気球に乗った少年が空に゙舞い
新しい景色を見る
憧れと喜びにあふれたフラだった

カイとホイは”Ka Nani o ʻAipō”
この曲は
シャンソンの名曲”ラ・ヴィ・アン・ローズ”
ハワイイ語アレンジ

ハワイイとパリ
過去と現在が手を取り合う瞬間だった
ナ・ホアのサウンドとも見事にマッチしていた

カヒコのメレは
”He Mele No Ka Hale Kukui O Kīlauea”
地元カウアイ島キラウエア灯台のメレ

彼女たちのステップに注目してみていたが
大地を感じる強いステップは
力と柔らかさを併せ持ち
カウアイ島の大地を優しく踏みしめていた

オアフ島、ハワイイ島とは違うフラ
踊りが、島々の記憶を語っていた

ハーラウ・ナー・カマレイ・オ・リリレフア(Hālau Nā Kamalei O Līlīlehua)最後の誇り

第3位
ハーラウ・ナー・カマレイ・オ・リリレフア

ロバート・カジメロ(Robert Uluwehi Cazimero)
76歳
最後の出場だと、静かに告げた

カーネたちが、カヒコを踊る誇り高く

“Kohemālamalama”
クムであるロバート・カジメロが90年代なかばに作ったメレに加筆
このメリモのために用意してきた

10年ぶりのステージに驚き、感動した
人数が少ないカーネが多かったが
メリモ最後だという舞台に17名のダンサーが舞い
4人のチャンターがメレを奏でる

昨今のカーネは若さとパワーで見せてくる
グループが多かった

平均年齢が高めのナー・カマレイはどうする?
しかし、そんな心配は無用だった

創造性豊かなフォーメーション
メレを表現するダンサーの的確なモーション
そして高い技術力

激しく足を踏み鳴らすことも
強靭な肉体を誇示することもないが
”美しいカヒコ”だった

メレのテーマ「アロハ・アイナ」が目の前に広がり
懐かしくも、新しいカーネのカヒコが披露された


そして、アウアナは
1904年に作られた
”ヘハ・ワイピオ”(Heha Waipi‘o)

ロバート・カジメロ弟ローランド
参加していた
ピーター・ムーン率いる
”サンデー・マノア”(Sunday Manoa)が
1969年リリースした”Guava Jam”
この歌を歌っている

ワイピオ渓谷の
ジョー・ペレス家で行われた
新築お披露目パーティーのウエルカム・ソングだったそうだ
(歌詞はちょっと複雑で意味深なのだが)

遊び心のある振り付けで
パ・ウマ(Pā Uma)立ち腕相撲の動きなども入っていて
パーティーの楽しさがよく伝わってくる

陽気な振りには笑い声が響いた
誰もが、その自由さに、救われた

すべての人が納得するカーネの完全勝利
有終の美を飾った

舞台に咲いた、数多くの花たち

フラ・カレフア・トゥアヒネ(Hālau Hula Ka Lehua Tuahine)
ワヒネ・カヒコ(Wahine Kahiko)
で、3位

クムのカリヒヴァ・ヴォーン(Ka‘ilihiwa Vaughan-Darval)
レジェンド・ミュージシャンであるパラニ・ヴォーンの娘さん
ミス・アロハ・フラでもある

これまではアウアナに強いイメージがあったが
カヒコで3位
アウアナでも4位に入っている

彼女たちの踊りは、やわらかく、その中に芯があった
静かに、強く、過去をたどる
レフア(Lehua)の花が、雨のなかで咲くように




ハーラウ・フラ・オ・カウヒオナマウナ(Hālau Hula O Kauhionāmauna)
ワヒネ・アウアナ3位

ナニ・ヴィーナス(Nani Venuse)
メアリー・クプイマディー・ラムのコンビで
有名なハワイイアン・ソングだが
ヴィーナスの意味を星とするのか
美しい人と解釈するのかで振りが変わる曲

ここでは「金星」かなと思ったが
どうなのだろう?

懐かしいメロディが、ゆっくりと沁みていく



ハーラウ・ヒイアカイナマカレフア(Hālau Hiʻiakainamakalehua)。
カーネ・カヒコ2位

若さと優しさが心地よいカヒコ
”ナー・カマレイ”同様に柔らかいカヒコで入賞した
今年のトレンドなのだろうか

カヒコも古典ではあるが、変化し、進歩する


カヴァイウラオカラ(Kawaiʻulaokalā)
カ-ネ・アウアナ2位

クム・ケリイホオマル・プチャルスキーのハーラウ
(Keli‘iho‘omalu Puchalski)
”Ka Wā Makahiki”
ハワイに古くから伝わる豊作を感謝する祭り「マカヒキ」がテーマ
祭りでのイベントが色々出てくるフラ

ロノの季節
季節のうつろいを、からだで描いた
軽やかに、でも忘れがたい余韻を残して


伝統と、革新と、心のうた

今年のメリーモナーク
どのハーラウも、伝統に深く根を下ろしていた
同時に、新しい芽を伸ばしていた

カヒコに、島の歴史が息づく
アウアナに、未来へのまなざしが宿る

すべての踊りが、島々へのラブレターだった

メリー・モナーク・フェスティバルのフラにも
時代の流れがある
毎年、変化を見せていく

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