
今回は
2025メリー・モナーク・フェスティバルに
10年ぶりの出場で
カーネで完全勝利
総合でも3位となった
「ハーラウ・ナー・カマレイ・オ・リリレフア」
ロバート・カジメロ氏率いる名門
大会直前に現地で出た
英語記事の内容に基づき
翻訳・再構成しお伝えする
「ハワイ・ニュース・ナウ」のYouTubeチャンネルの映像
メリー・モナーク・フェスティバル、
男性フラグループである
ロバート・カジメロのハーラウに焦点を当てている
50周年を迎え、創設者であるロバート・カジメロが
最後の競技会になると表明している
この映像は、「ホーイケ」の夜の雰囲気
ナ・カマレイの舞台裏の練習風景
カジメロがクム”アンティ・マイキから受けた影響
グループの歴史
そして彼らがハワイ文化とハワイアン・ルネサンスに
貢献したことを伝えている
映像の終盤では、ナ・カマレイの
過去のメリー・モナークでの映像や
今後の活動にも触れられている
50年の時を超え、フラの魂を継ぐメリーモナーク2025
まずは、私事から
8011webでは
ロバート・カジメロ氏に3回インタビューしている
2004年、2006年、2008年
日本に何回目かのフラ・ブームがやってきて
専門誌が創刊され
数多くの教室ができていた
ハワイイからも多くのフラ関係者、ミュージシャンが来日
しかし、ハワイイ文化に対する理解度は低かった頃
数多くの教え、ハワイイの真理を授けてくれた
2004年インタビューでは来年30周年と語っていた
そして、今年50周年を迎え
メリー・モナーク・フェスティバル出場は
最後と語っている
ハワイイで出た記事には
そう決意する気持ちも綴られている
過去のインタビューは再構築、加筆などをして
近く、掲載したいと思っている
大切な言葉が詰まっている
貴重な教えだから
以下の文章はは英語記事の内容に基づき、翻訳・再構成したものです
出典は最後に掲載
一つの区切り、そして静かな決意
「次が最後のメリーモナーク出場になる」
ロバート・カジメロは、そう静かに語った
1975年に創設した自らの
「ハーラウ・ナー・カマレイ・オ・リリレフア]
(Nā Kamalei O Līlīlehua)と共に
2025年4月、メリー・モナーク・フェスティバル
ヒロの舞台へと歩みを進める
それは8度目の出場にして、最後の舞台となる
「特別なことは何もしていない。大切なのは、踊るということ、それだけなんだ」
76歳となった今も、その眼差しは変わらない
週末の練習を重ねる彼のハーラウには
凛とした静けさと、かすかな高揚感が漂う
10年ごとの挑戦、その理由
「毎年は出ないんですか?」と聞かれて、ロバート氏は微笑む
「フラが彼らの“人生のすべて”になってほしくなかった」
彼は出場を10年に一度と決めた
1976年に初出場し
2015年にはアウアナ部門で1位、カヒコ部門で2位の成績を残している
そして2025年
最後の大会に17人のダンサーと4人のチャンターで挑む
競争ではなく、共有の場として
ハワイイ文化の象徴ともいえるメリー・モナーク・フェスティバル
そこに出ることは誇りであり、責任でもある
「トロフィーじゃない、僕にとっての“賞”はダンサーたちだ」
マーガレット・マイキ・アイウ・レイクという
伝説のクム・フラに師事した彼は
踊ることの先にある“意味”を見失わなかった
ハーラウは「家族」
今回のステージには、”ケアウホウ”のメンバー
31歳のニコラス・ラムも名を連ねる
子どものころ、ホノルルでThe Brothers Cazimeroの演奏を聴き
クリスマス公演で彼のハーラウを見たとき、胸に芽生えた夢がある
「いつかロバートのもとで踊りたい」
その夢は18歳で叶った
今、彼はこう語る。
「勝ち負けは関係ない、芸術を見せる場
それがメリーモナーク」
毎週日曜の朝、3時間の練習
3月からは週2回へ
ハーラウはまさに「家族」であり、「文化」そのもの
彼にとって、カジメロは父のような存在であり、親友でもある
男たちのフラ、そして「動く腰」
男性フラはときに硬く、武骨になりがちだ
だが、カジメロのスタイルは違う
「彼のダンサーは“腰”でわかる
滑らかに、しなやかに動く
あれは一つのスタイル」
そう語るのは、友人であり
ハワイイを代表するミュージシャン
クアナ・トレス・カヘレ
彼は今回、カジメロを含む5つのハーラウで演奏を担当する
「ロバートのフラは、踊りと歌の両方が備わってる
彼のダンサーは歌えるし、楽しんでいるそこがいい」
最後ではあるけれど…
「最後」とは言うけれど、誰もがそれを完全には信じていない
舞台に立たなくとも、ロバート・カジメロはきっとフラを教え続けるだろう
「僕は先生とダンサーたちのおかげで今ここにいる、僕一人では、何者でもない」
その言葉に、すべてが詰まっている
文化を超えて残るもの
メリーモナークとは、競争ではなく、文化の伝承と表現の場
そして、そこに立つ者たちにとっては、人生そのものでもある
「僕らは芸術を見せに来た
勝っても、負けても、それでいい」
観る者の心に、確かに残る
それが、ロバート・カジメロという名の伝説だ
出典:
- “Kumu hula Robert Cazimero’s hālau to celebrate 50 years at 62nd Merrie Monarch Festival” by Tiffany DeMasters (Pacific Media Group, March 16, 2025)
- “Robert Cazimero’s hālau prepares for final appearance at Merrie Monarch” (Hawaii News Now, March 16, 2025)
※この記事は上記英語記事の内容に基づき、翻訳・再構成したものです
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