カラニ・ペア 二作品連続でグラミー・ウィナーの快挙
今年もハワイイ目線のグラミー賞の結果報告
2月10日(現地時間)ロサンジェルスで第61回グラミー賞授賞式がおこなわれた
ハワイイ勢は”ベスト・レジナル・アルバム|Best Regional roots album”のカテゴリーに
”カラニ・ペア”「No ‘Ane‘i」
”ナ・ホア|Na Hoa”「Aloha from Na Hoa」の
2組がノミネートされた
そして…
ファイナリストは他の4候補を抑え”カラニ・ペア”の「No ‘Ane‘i」に決まった
”カラニ・ペア”は2017年にデビューアルバム「E Walea」での受賞に続き2回目
「No ‘Ane‘i」は2作目のアルバムで
リリースした作品すべてが連続してグラミー賞獲得という快挙を成し遂げた!
昨年も書いたが、ハワイイ・ミュージックが含まれるカテゴリー
「BEST REGIONAL ROOTS MUSIC ALBUM」は
”アメリカのなかの民族音楽”
”地域、地方に根ざした(地域ルーツ)音楽”がノミネートされる部門
ハワイイ音楽の評価が高まっている
グラミー賞では2005年に
『Best Hawaiian Music Album』が新たなカテゴリーとして加わったが、
2011年に部門統廃合がおこなわれ(最初の受賞は2012年)
「ザイデコ・ケージャン音楽、ネイティブ・アメリカン音楽、ポルカ」などと一緒になり
『BEST REGIONAL ROOTS MUSIC ALBUM』にまとめられた
このカテゴリーが出来てから、ハワイイのミュージシャンが受賞したのは
2回目でいずれも”カラニ・ペア”の受賞
他の6回はニューオリンズのザイデコ・ケージャンのミュージシャンが強さを見せていた
昨年に続きハワイイから2組がノミネートされ、期待どおりの、喜ばしい結果となった
もう一組のノミネーター”ナ・ホア”のトラディショナル・サウンドがどのように評価されるかにも興味があったが、
コンテンポラリーの要素が強くメインランドの人達にも分かりやすい”カラニ・ペア”が評価されたようだ
デビューアルバム同様に”カラニ・ペア”のアルバムは
収録されている楽曲、ジャケット、ライナー、PVなどすべてが、戦略的で丁寧に作られている
プロモーションがしっかりしていて
”チーム・カラニ”はグラミーに狙いを定めていると感じさせる
そのあたりも含めて、審査員に評価されたのだろう
もちろん、それだけではなく
このアルバムは素晴らしい仕上がりで、一作目をしのぐ出来となっている
受賞のステージには
10年来の恋人でマネージャーでもある
(ハワイイのニュースサイトでその様に伝えられている)
”Allan B. Cool”(アルバムのCo-Producer)とあがり
「ハワイイ語は生き続ける」とハワイイ語と英語で語り、
「自分たちの文化を伝えていくには、故郷と家族が大事」であり
「文化を学ぶ第一歩は家にある」と教育者でもあるカラニらしいメッセージを述べた
5月におこなわれるナ・ホク・ハノハノ賞は、”カラニ・ペア”、”ナ・ホア”が大本命となるが、
2018年は多くの優れた作品がリリースされている
大混戦のナ・ホク・ハノハノ賞になりそうで楽しみだ!
カラニ・ペア前回の受賞記事はこちら
[clink url=”/?p=4560″]
コメント