ハワイイと関係ある話、ない話し…
8011webマスター”Uncle S”の四方山話
さりげなく読んでいただければ幸い
ハワイイと関係ある話、ない話し…
8011webマスター”Uncle S”の四方山話
さりげなく読んでいただければ幸い
今回は、活版印刷のイベントに行って思ったことなど
活版印刷はアートだな!
今回は、ハワイイと全く関係ないお話し!
”古い”と、忘れ去られようとしていたモノや技術が甦ってきている
音楽では、アナログ・レコード、カセット・テープが大人気だ(このことについてはいずれ書きます)
今回は、5年ほど前(もう少し前かな)から世界的にじんわりと人気になってきている活版印刷について書いてみる
活版印刷が面白い
国内外のアーチストが、活版印刷ポスターなどを、アート作品として作り始め
そのデザイナーや工房にも注目が集まっている
DTP(Desktop publishing) と呼ばれるデジタル技術の進歩により絶滅寸前に追い込まれていた活版印刷に
新しい価値と魅力を見いだした人達により新しい命を与えられた
日本でも、消えかけていた活版印刷所が復活し始めたり
新しい世代が、廃棄されそうになっていた、機械や活字を譲り受け新しく工房を作るなど
再び見直されてきている
活版印刷の魅力は、一言でいえば「人の温かみと手触りを感じることができる」だろう
文字のエッジの柔らかさ、同じ書体でも、個性を持つ活字
紙の質によってできる僅かな凹凸、インクの滲み
DTPの高品質、高効率とは違うアナログの良さ
この辺りは、アナログ・レコードの魅力と重なる
僕も、数年前から興味を持ち、名刺を活版印刷でなどと考えていたし
ワークショップにも一度だが参加した
個人的なことだが、僕は学校での専攻は印刷学で、卒業後は数年間、某印刷会社で仕事をしていたこともある
それはさておき、なぜ、活版印刷の話しかというと(前置きが長くなりすいません)
先日、『創業100周年イベント 佐々木活字展』を早稲田まで見に行った
Facebookで偶然見かけた
有限会社佐々木活字店創業100周年イベント
『活字』に『活版』その時代の印刷業界
そして『佐々木活字店』の100年とは
そんなイベント
『佐々木活字店』は大正6年(1917年)に新宿榎町で活字の製造販売を始めた
現在は3代目の佐々木精一氏が会社を守っている
[blogcard url=”http://sasaki-katsuji.com/”]
僕が興味があったのは
職人、吉沢志津子さんの文選実演
文選とは、原稿を見ながら活字を集める作業
この作業は、おもわず見入ってしまうほど美しい動き
僕の子供の頃、この様な作業が小さな印刷屋さんで日常風景だったのだろう
何となく、記憶にあるような気がするのだが…
かつての日常も、今では貴重な職人仕事となり
作られた印刷物はアートとして評価もされる
技術や文化は時代の波に翻弄され、変化し、淘汰されていく
その中で、本物だけが古典となり、ベーシックになり再評価される
時代の移り変わりとはそういうことなのだ
「CDとレコード」「デジタル写真とフィルム写真」「DTPと活版印刷」などなど
このイベントにも想像以上に多くの人が来ていた
活版印刷はこれからも、昔とは違う形で続いていく
デジタルによりスピード、効率化、省力化などを求めた時代が一息つき
忘れ去られようとしていた、古いといわれた技術がに新しい光が当たる
それはとても素晴らしいことで、悪くない時代なのかも知れない
やはり、僕も活版印刷の名刺を作ろうと思う
活版印刷
活版印刷技術は、1445年頃ドイツ人ヨハネス・グーテンベルグが発明したといわれ
その後 500年以上、改良を加えられながら印刷技術の中心として活躍したが
20世紀になると写真植字機の台頭、1980年代にはDTPの普及などで、衰退していった
活版印刷とは、文字一つずつのハンコをつくり、それを文章順に並べインクを塗り、
その上に紙を置き、圧をかけ写す、凸版印刷と呼ばれる方式(写真を見て想像してください)