(2009年発売の”The ウクレレ・ブック”に掲載した文章を加筆・修正しています)
僕がエディーと触れあうことになるきっかけがここにあります
ケースを開けるとマーティンのテナーウクレレが現れた
1960年代のものでウクレレとしてはさほど珍しいものではないが、
このウクレレをかつて弾いていた人物の名を聞き興奮した
持ち主の名は「EDDIE AIKAU | エディー・アイカウ」
ワイメアの王様、ビッグウエーブの神様と称されるレジェンドサーファー
多くの人たちを助けたライフ・ガード
そしてホクレア号の事故により悲劇の英雄となった”エディー”のウクレレだった
オアフ島、パンチボウルに近いパウオア渓谷の中国人墓地
この墓地の管理人として、彼のファミリーは暮らしていた
今も暮らしている
私たちは取材の途中でこの場所を通りかかり、立ち寄った
エディーの姪ピイラニと僕たちは交流があり連れて行ってくれた
今もここに住んでいるのはエディーの姉 “アンティ・マイラ”
僕たちを温かく迎えてくれた
今回ハワイに来た目的を説明すると「それじゃ、特別に素晴らしいものを見せてあげる」と
家の中からウクレレケースを持ってきてくれた
ケースには「EDDIE AIKAU」と印字されたテープが貼られている
エディーがスラック・キー・ギターの名手で歌もうまく
素晴らしい曲を書いたということは知られているが
エディーとウクレレについてはあまり聞いたことが無かった
アンティーに聞くと
「このウクレレはエディーが18歳の頃から使っていたもので、私たちファミリーの宝物
エディーはウクレレも上手だったのよ」と教えてくれた
サンドホールから内部をのぞくと、EDDIE AIKAUのテープが貼られ
マジックで名前が書かれている
まさに、エディーのウクレレだ
エディーが育ったこの場所で、エディーのウクレレに出逢う
私が「弾いても良い?」と尋ねると、アンティは「もちろん」と笑顔で答えてくれた
写真でしか見たことのないエディーの笑顔そっくりだった
エディーのウクレレは乾いた、優しい音を広い中国人墓地に響かせた
その音色は私たちに優しさと勇気を与えてくれた
「あなたのマナを感じました…Mahalo nui Mr. Eddie…」
そして今
8011web.com / 8011General Storeは
”The Eddie Aikau Foundation”の公式サポーターとして活動を始める
これは素敵な縁
大切にしなければ!