ハワイイにこんな切り口があるなんて
それが本になってしまうなんて著者と出版社に拍手
[楽園のハレプレ – ハワイ教会500堂巡礼]
武実 逢人 (著)
単行本: 188ページ
出版社: 中央公論新社 (2012/12/7)
ISBN-10: 412004453X
ISBN-13: 978-4120044533
発売日: 2012/12/7
「ハレプレ」はハワイイ語で「祈る家」教会のこと
著者が約1ヶ月でハワイイ6島を回り
教会だけを写真に撮ったという写真紀行文
宗派、歴史などなどは関係なく
ただハワイイ中を走り回り十字架やマリア像が見えると写真を撮る
それを500回繰り返した著者は
『他人から見ればアホなスタンプラリーとも見える行為で
ささやかな自慢話が一つ増えただけかもしれない』と
後書きに書いているが
そのアホなことが楽しく心に響く
あえて宗教学的なことや難しいことをいわず
アホな旅人に徹した姿勢が 好ましい
そんな文章が読み手に考えるスペースを与えてくれる
この本はどのように読んでも良い本だ
写真を楽しんでも良いし、6島の紀行文としても良い
さらに、ハワイイの宗教を考える手がかりにしても良いだろう
読み手が好きに読める素敵な本だ
僕も何十枚か教会の写真をハワイイで撮っているが
それで本が出来るとは思ってもみなかった
500堂でも全てではないと著者はいうが
そんな数の教会がハワイイにあったことも驚きだ
遠くないいつか
マウイ島のハナにある
リンドバーグの墓を訪ねてみたいとおもっている
もう一つ
ハワイイにある古い建物を写真に残したい
それも、かなえたい夢だ