ーBOOK 紹介ー 「ハワイを知るための60章」
単行本: 396ページ
出版社: 明石書店
発売日: 2013/2/15
価格 : 2100円
Amazonより転載
内容紹介
日本では観光リゾート地として人気のハワイだが、実はその歴史や社会の成り立ちについては驚くほど知られていない。
歴史、地理、社会、文化、そして日本との関わりなど60のトピックからハワイの重層的な姿を描き出し、
ハワイのさらなる魅力を紹介する1冊。
著者略歴 「BOOK著者紹介情報」より
山本 真鳥
法政大学経済学部教授、ハワイ大学人類学部・東西センター客員研究員(2011年)。
専門分野:文化人類学、主としてオセアニア研究
山田 亨
法政大学国際日本学研究所客員学術研究員。
ハワイ大学博士課程(PhD:Anthropology)を経て現所属。
専門分野:文化人類学、言語人類学(主に法・政治人類学)
ここからはUncle S の感想
面白くはないけれど役に立ち,知識を得ることが出来る一冊
著者として2名の名が書かれているが表紙にも書かれているとおり編著者
総勢25名のアカデミックの場にいる知識人が得意分野について書いている
歴史、地理、文化、言語、社会など60の項目について約5ページページが割かれている
かなり読みやすくは書かれているが、その論文的な文章は取っつきにくさもある
しかし、これが最も新しいハワイイについて正しく(学門的にいまは)書かれた本といえるのだろう
個人的には楽しく読めた
好きな章から拾い読みすれば良いのだと思う
僕もそうして全てを読み終えた
60章は10のカテゴリーからなっている
冒頭の『自然環境」「ファースト・ピープル」
さらに「先住民運動」『ハワイ文化の現在」などは面白かった
25人の書き手は皆アカデミックの現場にいてハワイでフィールドワークを行った経験者
信頼できる一冊と言える
しかし、25人もいると皆の見解が一致しているわけではない
そんな一文が見つかるとそれは面白いし,ここは見解が分かれるところなのだと分かる
さらには、書き手の略歴を見ながら読むと年代によってテーマの選び方に差が出るのも面白い
「日本とハワイ」のカテゴリーにある” Jフラ “なる文章は昨今のフラブームの裏を端的に言い当てている
観光、旅行と離れた形でハワイイを包括的に捉えた書は貴重だ
自分の知識を補強し新しいことを知るには最適の読み物と言える
お奨めする!
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