第56回グラミー賞が近づいてきた
ハワイイアン・ミュージックが候補となる
” BEST REGIONAL ROOTS MUSIC ALBUM”
「最優秀リージョナル・ルーツ・ミュージック・アルバム賞」では
”カフラヌイ|KAHULANUI” の「HULA KU’I」が
唯一ノミネートされた
とぼけた味のある4人組
ハワイイアンとは思えないジャケット写真
キューバあたりの雰囲気だ
” ロレナ・ナイポ Jr ” をリーダーにした4人組
ロレナの祖父はロイヤル・ハワイイアン・バンドのメンバーだったそうだ
今回のアルバムはそんな祖父からの影響があるという
タイトルの「HULA KU’I」が表すように
(HULA KU’I はフラソングの意がある)
全曲トラディショナル・ハワイイアン・ソングなのだが
(最後のM.11をのぞく)
そのアレンジは独創的で懐かしく楽しい
20年、30年代のハワイイアン・スイングを再現している
全編フラソングなのだが
”踊れるものなら踊ってみろ”のアレンジだ
ハワイイを知らないグラミーの選考委員が選んだことが納得できる作品
ジャズ、ラテン、スイングの要素を巧みに取り込んでいる
ギター、ベース、ウクレレ、パーカッション(イプ)をベースに
ゲストミュージシャンのホーンセクション、スチール・ギターが絡む
そして曲ごとに声色を変える” ロレナ・ナイポJr “のヴォーカルは素晴らしい
ジャージーな声、ユーモラスな声、ブルージーな声、ハワイイの声
幾通りの歌を聴かせてくれる
ハワイイでのライヴを是非聴いてみたい
[youtube]http://youtu.be/qWzNwlzS_5s[/youtube]
CD (2012/12/11)
レーベル: Palm Records
ASIN: B00A4E8DN
M3の” Noho Paipai/Ta Ha Ua La “ は度肝を抜かれる
こんな ”Noho Paipai” 聴いたことがない
M6はサム・コキのアルバムタイトル曲 ” Hula Ku‘i “
1920年〜30年代のワイキキのラウンジではこんな音が流れていたのだろうか
タイムトリップしたくなる
M7 ” Na Ka Pueo “ は
ミステリアスな雰囲気が漂う
Na Ka Pueo号という船の歌なのだが
カオナ(裏に隠された意味)は船と海が男女を表しているとも言われている
Na Ka Pueoはフクロウの意味
このアレンジでは夜の森に住むフクロウを連想させてくれる
M8には ” Papalina Lahilahi “
この曲が一番取り付きやすいアレンジかもしれない
そして、この曲での”ロレナ・ナイポJr ”の声はたまらない
是非聞いて欲しい一曲だ
全11曲どれも飽きさせない
「なんだこれ?」「フラソングじゃない」なんて声が出るかもしれないが…
これもハワイイアン・ソングだ
心を広く楽しんで欲しい
ハワイイアンミュージックの可能性を感じさせてくれた一枚を
皆さんにもお奨めする
グラミー賞の結果は気にしていないが…
1月26日に開催される
SONG LIST
1. Ku‘u Home I Waimanalo
2. Na Papa He‘e Nalu
3. Noho Paipai/Ta Ha Ua La
4. Lava
5. Kalena Kai
6. Hula Ku‘i
7. Na Ka Pueo
8. Papalina Lahilahi
9. Ka Mea U‘i
10. Nani Waimea/Nani Wai‘ale‘ale
11. Not Pau
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[…] (カフラヌイの記事は https://8011web.com/music/kahulanui-cdin4/) […]