「KoAloha 20th Anniversary Year Touch Down Party」が
4月8日に”山野楽器 ロックイン新宿”でおこなわれ
コアロハ・ウクレレのニューラインがお披露目された
■20年を迎えたコアロハ・ウクレレ
1996年に”アルヴィン・オカミ”がスタートさせた
小さなウクレレ工房『コアロハ・ウクレレ|KoAloha Ukulele』は
20年後ハワイイを代表するウクレレメーカーへと成長を遂げた
”パパ・アルヴィン”と”ママ・パット”に息子達、”アラン”と”ポール”の
”オカミ・ファミリー”が作るウクレレは世界中にファンがいる
現在は、長男のアランが経営を弟のポールが制作を担当している
アイデア・マンのパパは、色々と考えがあるようだが、ポールも良くわからないと…
コアロハの運営は二人の息子に任されている
そして、ママは元気に工場を取り仕切っているそうだ
そして、20周年の今年、新しいウクレレのライン・アップが発表された
全体の構成としては、大きな変化はないが
ウクレレにいくつかの変更点、ヴァージョン・アップが施される
■ニューラインの変更点は4点
ポールの説明によると変更点は大きく4ヶ所
1.指板が全てローズウッドに(今まではテナーだけ)
2.ブリッジが全てローズウッドに(今まではテナーだけ)
3.ヘッドのロゴマークがレーザー加工からアバロンのインレイに
4表面の最終仕上げが変更
パフによる磨きが加わり光沢が鮮明に(サテン仕上げは従来通り)
ブレイシングなどの基本構造に変わりはないという
マイナーチェンジともいえるが、見ためはかなりゴージャスになっている
■工場引っ越しは今年の秋以降
昨年から工場の引っ越しがアナウンスされているが
現在は、カリヒにある従来のファクトリーで営業している
引っ越しは秋に入ってからの年内を予定しているらしい
あくまでも予定だが(本来ならば昨年終わっているはず)
ポールからの伝言
「多くのお客様に引っ越ししたのか、新しい工場はどこか?
聞かれていますが、まだ、以前の場所です
ハワイイに来て、遊びに来られる方はカリヒに来てください」
■心がこもったウクレレ作り
以前からだけれど、制作担当のポールが強く語っていることは
ウクレレ製作には、技術面と精神面の両方が必要で
良い音を出すための制作技術が大切なのはもちろんだが
作り手の心と魂を楽器に伝えることが大切で、それがウクレレに現れるという
そして、今回は日系人としてのルーツ、ハワイイとウクレレの文化的側面にも言及していた
工場が移転すれば、さらに生産性が上がるだろうから期待したい
■Ryo Montgomeryは楽しみなプレイヤーだ
コアロハは、来日時に支援している、若手ウクレレ・プレイヤーを連れてきてくれる
今回も、オーストラリアの”リョウ・モンゴメリー”を紹介してくれた
母親が日本人、茨城県で生まれ、育ち、その後、オーストラリアに渡った
すでに、実績を残している若手だが
ジャズ、ブルース、ロックなどを巧みなアレンジで演奏する
ハワイイのプレイヤーとは少し違う、タイトな演奏が気持ちよい
注目したい一人となった
■ハワイイを引っ張るウクレレ・メーカー
20周年を迎えたコアロハ・ウクレレ
同じく、今年100年目を迎えたカマカ・ウクレレ
この、二つのブランドが、ハワイイを代表するウクレレ・メーカー
20年前、コアロハを立ち上げる際に、カマカのクリス・カマカに助けられたことを
パパ・コアロハは非常に感謝していた
素晴らしい、ウクレレを作るようになり、ライバルとなったコアロハに
クリスは苦笑いしているかも知れない(笑)
この二大メーカーがハワイイのウクレレを引っ張っている