人気者、RAʻIĀTEA HELM|ライアテア・ヘルム
待望のニュー・アルバム
「He Leo Hualai – A Pure Voice」
5年振りのアルバムは、とても良い仕上がり
デビューから14年、ライアテアの代表作となりそうだ
ヘルム・ファミリーもハワイイ音楽の名門
ライアテアの叔父はミュージシャン、民族問題の闘士として
ハワイイアン・レジェンドの”ジョージ・ヘルム”
3歳からフラを踊っているという
2002年にアルバム“Far Away Heaven”を引っさげて18歳でデビュー
一躍、ハワイイアン音楽界のアイドルとなった
プロデュサーにケネス・マクアカネを据え
完成度の高さで驚かされた
美しい、ハイトーンとファルセットはこの当時から
しかし、まだ少女の歌声だった
もちろん、ナ・ホク・ハノハノ・アワード新人賞を獲った
2004年、2007年に
ホク・ズッターマイスターのサポートでリリースした
2、3作目では大人のミュージシャンへと成長した歌声を聞かせてくれた
ケアリイ・レイシェル、ハワイイの歌姫ジェノア・ケアヴェとのデュエットは
驚きと感動を与えてくれた
その後、2011年の”SEA OF LOVE”まで4年の期間があり、
さらに、5年を経て、今年「He Leo Hualai」をリリースした
その間、2010年には“ケオラ・ビーマー”とコラボアルバムを出している
デビューから14年を経て、アイドルのようだったジャケットの写真は
1920年代のカマカ・パイナップル・ウクレレを持つ
ハワイイらしい女性の姿に変わっている
先週、来日していたので、CDを手に入れた方も多いのではないかと思うが
小柄な、本当に可愛らしい女性で、声とイメージが一致する
新しいアルバムでの、歌声は変わらず、透明で美しい
彼女は、地声がクリーンなハイトーンであるため
ファルセットとの継ぎ目がないことが気持ちよい
ファルセットに無理がなく、感情や抑揚が気持ちよく混じり合い
身体に入り込む声だ
一本調子で、ぎりぎりのファルセットは聴いている方が辛くなるし
何曲か聴いていると厭きることがあるが
彼女の声はものが違っている
ジェノア・ケアヴェ、レナ・マシャド、レイナ・アラ・ハイリなど
正統派の女性ヴォーカルを継いでいく若手と言われている
「He Leo Hualai」でも、トラディショナル、ハパ・ハオレ、コンテンポラリーと
様々なハワイイアン音楽の景色を見せてくれていて楽しい
ピアノをフィーチャーしたり、ジャズ的な音も楽しんでいる
一番の特徴は、歌が軽くなったことだ
どんな音域でも、気張ることなく軽く、スムースに歌っている
イメージとしては、初期のアルバムに近くなったかも知れないと感じるが
そこに、説得力や、人生の経験が感じられ、さらに素晴らしくなっている
これからが、ピークに向かって昇っていくのであろう
トラディショナル・ハワイイアンを歌う若手が少ない今、ライアテアにかかる期待は大きい
伝統を継いでいくミュージシャンだと言うことは本人もわかっているようだ
M12.のKe Kani Hone O Nā Manuは
先輩達の代表曲をメドレーにして歌っている
ミュージシャンにはアラン・アカカ、ジェフ・アウ・ホイの新旧スティール・ギターの名手
ケアオ・コスタ、ジャック・オフォイア、ノエル・オキモト、ジェフ・ピーターソン
ブライアン・トレンティーノ、ホク・ズッターマイスターなど
素晴らしい人達が集まっている
おすすめ曲は
M2. Kanaka Waipahe
M4. Oʻahu
M10.Kāneʻohe
M12.Ke Kani Hone O Nā Manu
このアルバムは持っておくべき一枚だろう
[youtube]https://youtu.be/0QX4VxJzgEs[/youtube]
[youtube]https://youtu.be/LZ3vTschIYo[/youtube]
収録曲
1.Aloha Nō Kalakaua
2.Kanaka Waipahe
3.Kaupo
4.Oʻahu
5.The Good Old Hoʻomalimali E
6.Kūliaikamauʻu
7.Mokuhulu
8.Lei Hinahina
9.Moanikeʻalaonāpuamakahikina
10.Kāneʻohe
11.Pua Nāʻū
12.Ke Kani Hone O Nā Manu
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