奇跡の歌声はこのアルバムから始まったMakaha Sons Of Ni’ihau “No Kristo”〜この一枚Vol.01〜

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Uncle S

今回は、アルバム紹介
お薦め五指に入る一枚

リリースは1976年
マカハ・サンズ・オブ・ニイハウ
(Makaha Sons Of Ni’ihau)の
ファースト・アルバム
“No Kristo”

後にイズ(IZ)と呼ばれる
イズラエル・カマカヴィヴォオレ
メンバーとして参加している

“IZの歌声が、初めて世界に放たれた瞬間”
”その記録となるアルバム”

後述しているが
完全にはCD化されていないので
アナログ・レコードしか聞けない

どこかで、見つけたらぜひ買うべき一枚

CONTENTS

ファーストアルバム『No Kristo』誕生

このアルバム『No Kristo』
後に”IZ”と呼ばれハワイイの象徴的な存在となる
イズラエル・カマカヴィヴォオレの歌声が
初めて世に出た記念碑的な作品

彼の奇跡のような甘く深い歌声が
ロコ仲間の演奏とコーラスで
初めて夜の世界に響き渡った瞬間——
その始まりがここにある

1976年4月12日、彼らは
初のアルバム『No Kristo』のレコーディングを行う

メンバーは、スキッピーイズラエルカマカヴィヴォオレ兄弟
ムーン・カウカヒジェリー・ココ、そしてサム・グレイ5人

録音は、ホノルルのヤングストリートにあるスタジオ
「Sounds of Hawaii」で行われた
プロデューサーはハワイイ音楽界の重鎮ビル・ムラタ

ビル・ムラタにより
ジェノア・ケアヴェなど
ハワイイの伝統音楽を多数手掛けていた
“POKI RECORDS”からリリースされた

収録はわずか1日だった

このアルバムは
伝統と革新が調和し
ハワイイ音楽の新たな流れを示す作品となり
多くのローカルバンドが後を追った

バンド名「Makaha Sons of Niʻihau」
マカハの土地と
彼らの文化的ルーツであるニイハウ島を象徴するものとして
兄スキッピーの提案で命名された

最初は”マカハ・サンズ”を考えていたが
既存のグループがあったため
カマカヴィヴォオレ家のルーツがある
ニイハウ島の名前を入れたという

『No Kristo』は、アナログでリリースされ
後にCD『Na Mele Henoheno, helu ʻekahi』に
12曲中7曲だけが収録されている
このCDは3枚のレコードから15曲をコンピレーションしている

『No Kristo』の完全版CDはリリースされていない

収録曲とその世界観

No Kristo』に収録された12曲は以下の通り

1. Hanakeoki

女王リリウオカラニ作
彼らに縁のある”サンズ・オブ・ハワイイ”が定番としていた曲
”Hanakeoki”とはエディー・カマエの解説によると場所の名前らしい
イントロの演奏で心掴まれる

2.Pua Tubarose

チャールズ・E・キングのコレクションでキモ・カマナー作 
Tubaroseは良い香りのバラだそう

3. Waikiki Hula

クヒオ王子が住むワイキキの家を舞台にした陽気なフラ讃歌
クヒオ王子の義母 ヘレン・アヤト

4. Morning Dew

エディー・カマエラリー・キムラの有名定番ソング
ハワイイ島のパーカー牧場が舞台

5. Manu Kolohe

「いたずら好きな鳥」という題名がついた軽快な曲
イズラエルのウクレレが印象的

6. Hele Mai

ハワイの伝統的な賛美歌で
招きの言葉「おいで」をテーマにしたあたたかな歌
コーラスの美しさに注目

7. E Nonoi I Ka Haku / Kanaka Waiwai

信仰をテーマにしたメドレー
”Kanaka Waiwai”はジョン・アルメイダの作で
メレは新約聖書マタイ伝19章をハワイイ語に訳したもの

8. Poʻe Koa

ニイハウ島の団結を歌う
勇敢な人々を称える歌
内容と違い彼らはサラッと歌っている

9. Freedom of Makaha

オリジナル曲 
故郷マカハの自然と自由を讃える
新しい感性を感じさせる意欲的な作品

10. Nane

トラディショナル・ソングで
題名は「謎かけ」遊び心あるテンポの曲

11. Papalina Lahilahi

フラを知る方にはおなじみの一曲
歌詞に裏の意味がある、かなりセクシーなラブソング
間奏のウクレレがここでも魅力的

12. No Kristo

キリストへの信仰と感謝を歌う
トラディショナルな讃美歌
アルバム・タイトル曲
彼らの信仰心のあつさが伺い知れる

卓越したコーラスと演奏力

これがデビューアルバムとは驚かされる
イズラエルは若干16歳
グループとして完成されている

このアルバムでは全曲
誰かが目立つということもなく
ハーモニーの妙で貫き通している

ムーン・カウアカヒ、ジェリー・ココ、スキッピー、そしてイズラエル
彼らがマカハバックヤードで自然発生的に行ったカニカピラ
Makaha Sons of Niʻihau”の原型となっていった

イズラエルの才能ついては
ムーンが語っている

「複雑なコードでのウクレレ演奏も、4パートのハーモニーも、彼にとっては朝飯前だった」


6歳でウクレレを弾き始めたイズラエル
家族の集まりや学校のバニヤンツリーの下で音楽を奏でていた

中学以降は不登校になり、ワイキキで過ごす日々

それでも、11歳の頃から観光船で兄と演奏を始め
即興で曲をこなす「天性の才能」をすでに発揮していた

新しいハワイイ・サウンドの誕生

『No Kristo』の発表後
彼らはケリイ・タウアスカイラーク・ロゼッティーなど
ハワイイ音楽の重要人物からの後ろ盾を得
ワイキキのライブ・ハウス
「アップタウン・ヨーコ」などで人気を集め
ハワイイ全体に名が広がっていく

ステージでは
イズラエルの冗談交じりのMCと
圧倒的な歌声が
聴く人々の心を掴んで離さなかった

このアルバムが、その「始まり」となった
その音は、ニイハウの伝統とワイアナエの風
若者たちの情熱が混ざり合った
新しい“ハワイイ・サウンド”だった

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