Uncle S先日、サイミンの話を書いた
書いていて、面白くなり、長文になった
そのため、お店の紹介ができなかった
今回は、ハワイイの老舗で評判の高い
サイミンを食べられる店を7店紹介
ハワイイのソウル・フードをご堪能あれ


ハワイイに着いたら、まずサイミンを食べる
ハワイイに着いて、トレードウィンドが肌を撫でると
”あいつ”が食べたくなる
ラーメンでもフォーでもない
唯一無二の麺料理
名を「サイミン」という
初めてサイミンを食べたのは
どこの店だっただろう
記憶をたぐると多分
二回目の渡ハワイイ
1980年だったように思う
ジッピーズかL&L…そんな気がする
視覚はラーメンだが、味覚は別物
”頼りない味だ”と感じたことを覚えている
日系、チャイニーズ、ポルトガル、フィリピン
いろいろな文化がミックスされた
まさにハワイイの縮図のような一杯だと知ったのは
その後の話になる
ハワイイに行くたび、僕はサイミンを食べる
理由はうまいとか安いとか懐かしいとか
そういう理由を超えて
ただ「食べたい」という気持ち
空港について、レンタカーを借りたら
まず、ローカルな”パパ・ママ・ショップ”に向かい
朝ご飯にサイミンを食べる
それが、自分にとっての「正しいハワイイの始まり」なのだ


お薦めのサイミンが食べられる店〜6選〜


1.タナカ・サイミン:進化した伝統がここにある
ホノルルのニミッツ・ハイウェイ沿い
船着き場の空気と潮の匂いが混じる界隈に
ひっそりと「タナカ・サイミン」は佇んでいる
1956年創業の「ブルーバード・サイミン」の流れを汲み
2010年に再出発したこの店
人気メニューの「タナカ・サイミン」は
スープが美味しい
エビと昆布の出汁が絶妙に調和している
麺は自家製で、しっかりしたコシとスープの馴染みのよさが際立つ
ワンタン、チャーシュー、ほうれん草、なると、そして海苔
具材の配置にもこだわりを感じる
サイドの照り焼きビーフとマカロニサラダの存在感も侮れない
これがあることで、食事が「一杯の麺」から「一つの物語」になる
2.ジッピーズ:日常のサイミン、三世代の味
「ベスト・サイミン・ランキング」には載っていなくても
ジッピーズのポーク・サイミンは、忘れられない
ローカル・ファミレス・チェーンとして
1966年からオアフ島を中心に展開している
ハワイイに住んでいて、食べたことがない人はいないはず
特筆すべきはその安定感だ
チャーシュー、伝統的ローストポーク
スライスされた卵、青ネギ、かまぼこ
トッピングが、賑やかで楽しい
ホットマスタードと醤油のディッピングソースと一緒に口に運べば
「日常のご馳走」だ
家族三世代でシェアできる安心の味
実は、それがいちばん贅沢なのかもしれない
3.パレス・サイミン:カリヒの記憶、1946年からのスープ
ホノルルのカリヒ地区にある「パレス・サイミン」
小さな工場が多い地域で
ローカルのためのレストラン
なれない旅行客には少し行きづらいかもしれない
1946年創業
牛骨と豚骨を何時間も煮込んでつくる澄んだスープは
「哲学のある味」とでも言いたくなる
おすすめは、手づくりワンタンが入ったワンタンミン
甘辛いタレで炙ったBBQスティックとのコンビが定番
派手さはないが、芯のある味
「変わらないこと」の価値を教えてくれる一軒
4.ハムラ・サイミン・スタンド:島の誇りを一杯に込めて


カウアイ島、リフエ、空港のそば
1952年創業のこの店は
ジェームズ・ビアード財団から
「アメリカのクラシック」として認定されている
U字型カウンターの真ん中で
みんなが同じ方向を向いて黙々とサイミンをすする光景は
どこか敬虔な「儀式」にも見える
スペシャルサイミンは
ランチョンミート、ローストポーク、野菜がたっぷり乗り
ボリューム満点
サイド・オーダーのBBQスティックは必須
そして、締めのリリコイ・パイのために
お腹のスペースは空けといた方が良い


5.サム・サトウズ:マウイのドライミンという風景
マウイ島ワイルクにある「サム・サトウズ」は
1933年創業の老舗
名物は「ドライミン」──汁なしのサイミンだ
甘辛いタレで和えた太めの麺に
チャーシュー、ネギ、もやしがトッピングされている
スープは別添えで
麺をディップして、すすっても良い
こういう「自由さ」こそ
ハワイイの食文化が持つ懐の深さだ
サイミンは決して一種類ではないことを実感する
6.シゲズ:オリジナル麺へのこだわり
オアフ島の真ん中、ワヒアワにある
「シゲズ・サイミン・スタンド」
いまや貴重となった手打ち製麺の一軒だ
ハワイイの製麺は
「サンヌードル」の独占状況になっているが
1950年代の製麺機で、今も自家製麺を打っている
太めでしっかりした食感の麺が
あっさりとしたスープに映える
シンプルな一杯だが、強い印象を残してくれる
大量生産では出せない味が、ここにはある
7.シロズ:ミスター・サイミンが創業のパラダイス


アイエアの「シロズ・サイミン・ヘブン」は
その名の通り天国のような場所
創業者のフラン・シロウ・マツオ氏は
”ミスター・サイミン”と呼ばれ
「シンプルに保つ(keep it simple stupid)」をモットーに
サイミンをスナックから
「ボウルに入った食事」へとに昇華させた功績は大きい
現在では、60種類以上のサイミンを提供するが
どれも丁寧に作られ、地元の人々に愛されている
サイミンという「共有された記憶」


細麺、太麺、トッピングの違い…無限の選択肢の中で、
最後に落ち着くのは「自分の好み」
サイミンには、「本物かどうか」よりも
「共にあること」の力がある
ハワイイの多文化社会の中で「ローカル」とは
民族や出自ではなく
この島で共に暮らし、味を共有するという感覚なのだ
だからこそ、サイミンは「皆の記憶」になる



あなたも、いつかきっと──
大好きな一杯に出会えますように


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